近年、動画を制作することに対するハードルは下がってきましたが、それでも動画を作る際にはそれ相応の技術や労力が必要になります。
そこで視野に入ってくるのが「外注」という選択肢ですが、依頼方法はさまざまです。
しかし、実際に依頼する上で依頼方法やおさえておくべきポイントがわからず、どのように業者選定をしたらよいかわからない担当者さまも多いのではないでしょうか。
この記事では動画制作の依頼方法や、依頼時のポイントについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
なお、動画制作を外注するメリット・デメリットについては、下記記事にまとめていますので、こちらもお読みください。
この記事の監修者
「動画の窓口®️」動画コンシェルジュ
池上 和
不動産営業マンから動画クリエイターに転身。現在は動画コンシェルジュ。 『動画の窓口®︎』プロデューサー。企業動画を年間約1,000本プロデュース&制作している。動画の窓口株式会社社長。合同会社イエロー代表。動画フリーランスコミュニティ「若羽-wakabane-」創業者。
動画制作の依頼方法
動画制作を依頼する=「制作会社に依頼する」というイメージを抱いている方も多いかもしれませんが、制作会社以外にも依頼する対象はあります。
作りたい動画の内容や予算に合わせてどこに依頼するか検討してみましょう。
ここでは4種類の依頼方法をご紹介します。
動画制作の依頼方法その1〜制作会社に依頼する〜
まずはこれまでの主流ともいえる制作会社への依頼です。
企業の商品紹介や採用動画、CMを作る場合には今でも制作会社に依頼することが多いです。
制作費用はかかってしまいますが、非常にクオリティが高い動画の完成が期待できます。
なお、動画制作を制作会社に依頼するにあたって、留意しておきたいいくつかのポイントがあります。
特に重要なポイントとしては、依頼をしようしている制作会社にしっかりとした実績があるかどうかです。
動画制作会社のホームページを見れば、過去に制作した動画のアーカイブがあるはずなので、そちらは絶対に参照しましょう。
動画制作制の依頼方法その2〜クラウドソーシング経由でフリーランスに依頼する〜
近年は、クラウドソーシング経由での依頼も増加してきています。
クラウドソーシングサイトは、動画を制作してほしい顧客と、スキルを持った個人のフリーランスや企業がマッチングできるようになっています。
たくさんのクリエイターの中から依頼内容に合った人を選べるのが特徴です。
しかし、フリーランスに依頼する際には注意が必要です。
先程紹介した動画制作会社と異なり、チームではなく、個人でやっている場合がほとんどなので、企画から撮影・編集といった作業を一貫して依頼することができない可能性があります。
例えば、撮影なら撮影、編集なら編集と、いずれかの工程のみ提供している場合が多いので、動画制作を丸投げすることは難しいと考えておいた方が良いでしょう。
動画制作制の依頼方法その3〜付き合いのある人から紹介してもらう〜
もし既に企業の関係者や事業主とのつながりがあるのであれば、動画を制作してくれる人を紹介してもらうのも一つの手です。
うまくつながりができれば、広告の運用やランディングページの制作など、他の業務もまとめて依頼できるような人材が見つかるかもしれません。
動画制作制の依頼方法その4〜SNSで募集をかける〜
TwitterやInstagramを利用しているクリエイターはかなり多いです。
もしアカウントを持っている、もしくは作ることができる状況なのであれば、依頼をしたいという旨の投稿をしてみると反応がある可能性もあります。
動画制作の納期はどれくらい?
動画の制作には時間や手間がかかるイメージがあるかもしれませんが、実際の納期は動画の種類や演出方法によって異なるため、事前の確認は必須です。
ただ、最低1ヵ月程度の余裕を持っておいたほうが安心です。
ここでは動画の種類をいくつか挙げ、それぞれの納期の目安をご紹介します。
商品紹介動画を制作する期間
商品の紹介動画は多くの場合、実写がメインになります。
そのため撮影期間がどれくらいかかるかによって全体のスケジュールが決まると言っても過言ではありません。多くの場合、制作期間は1ヵ月ほどとなっています。
商品紹介動画例
イベントオープニング動画を制作する期間
イベントのオープニングで使うための動画の制作期間は、1ヵ月程度です。
長さや盛り込む内容にはよりますが、イベント紹介動画も同様の納期です。
ブランディング動画を制作する期間
企業や商品のブランディング動画の制作を依頼する際には、綿密なイメージのすり合わせが必要です。
そのため、制作には2ヵ月から半年程度かかることが多いです。
CGを多用した場合にはより時間がかかってしまうこともあります。
セミナー動画を制作する期間
セミナー動画はその特性上、動画の編集は軽めで良いといえます。
それゆえ早ければ2週間ほどの納期で納品ができることがほとんどです。
ただ、元動画の時間が長くなればなるほど編集の負担は大きくなるため、納期も延びてしまいます。
Web広告やネットCM動画を制作する期間
作り込みや実写撮影の有無によってかかる時間には大きな差が生まれますが、1週間から2ヵ月程度かかるという認識でいるとよいでしょう。
YouTube動画を制作する期間
YouTubeへの投稿を前提とした動画の制作期間は約2週間程度です。
ちなみにYouTubeに載せるための動画は、映像のクオリティよりもテンポ感を重視する傾向があります。
インタビュー動画を制作する期間
採用向け動画をはじめとしたインタビュー動画の納期は2週間から1ヵ月ほどです。
ただしインタビュー前の準備まで含めると、ある程度の期間を要する可能性もあります。
事前に全体スケジュールを確認しておきましょう。
動画制作外注の予算と費用を抑えるコツ
ここからは予算に関するお話をしていきます。
特に予算の相場や制作費用を抑えるコツをご紹介しますので、参考にしつつ予算に合った依頼方法を検討してみてください。
予算の相場
動画制作の予算相場は次の通りです。
ただこちらはあくまで一例となりますので、動画の種類や内容により費用が増減する可能性はあります。
- 商品紹介(実写):20〜60万円/1本
- 商品紹介(フルアニメーション):20〜60万円/動画1分
- 会社紹介動画(採用動画を含む):50〜150万円/1本
- イベントオープニング動画:15〜25万円/1本
- ブランディング動画:50〜200万円/1本
- Web広告やWebCM:10〜500万円/1本
- テレビCMや電車広告:数百万〜1億円/1本
広告やCMの動画制作の費用に大きなばらつきがあるのは、キャストの出演料によってかかる費用が大きく変動するためです。
有名なインフルエンサーや芸能人であるほど出演費用が高くなります。詳しくは動画制作時に制作会社に相談をするか、または芸能プロダクションに直接相談するとよいでしょう。
また、撮影場所によってはロケーション代がかさんでしまうケースもあります。
そこに美術代(〜100万円)やヘアメイク代(6〜15万円/日)が加わるため、かなりの費用が必要になるのがお分かりいただけるかと思います。
動画制作にかかる費用については、「動画制作の費用相場とは?制作費用を抑えるコツも併せて解説します!」の記事でも紹介しているので、こちらもご一読ください。
費用を抑えるコツ
こうした制作費用を抑えるポイントを説明します。
- 動画の企画や展開を自社で構想を立てた上で制作会社に依頼する
- フリーランスのキャストを起用する(https://dougano-cast.com/)
- 広告代理店や制作代理店を通さず、直接制作会社に依頼する
- 修正が少なくて済む制作会社に依頼する
3つめ4つめに関しては動画の窓口メンバーが責任を持って対応させていただきます。また、修正が発生しづらい制作プログラムで進めていくのでぜひご検討ください。動画の窓口への相談はこちら
動画制作を依頼する際に準備しておくこと8つ
動画制作を担当する業者やクリエイターを決定したら、制作に入っていくことになります。
その際にも頭に入れておくべきポイントがあるので、いくつかご紹介します。
- 参考動画
- 動画の目的やテーマ
- 放映媒体
- 放映期間
- 動画の尺
- 視聴者ターゲット
- 視聴後に視聴者に感じてもらいたいこと
- 視聴後に視聴者にとってもらいたい行動
以上のような情報を準備をした上で制作会社に相談すると、齟齬なく制作に進むことができます。特に1つめの参考動画は齟齬なく制作を進める上でもっとも重要となりますので、YouTubeなどにアップされてる動画をいくつか準備しておくと良いでしょう。
動画を制作する際にはよく考えて最適な方法を
ここまで外注の方法やポイントについてご紹介してきましたが、近年は自社内で動画制作を内製化している企業も増えてきています。
例えばインハウス型の動画制作ツールを活用すれば15〜30秒程度のCM動画が自社で制作可能です。検討してみてはいかがでしょうか。
動画の制作を依頼する際には、思った以上に費用がかかってしまうケースがあります。
予算を超えてしまわないためにも、事前に作りたい動画や制作方法のシミュレーションを行いましょう。
場合によっては部分的に内製化し、他を外注する手もあります。
「動画の窓口」では、内製化のご相談も受け付けていますので、いつでもお気軽にご相談ください!