会社のマーケティング担当者や広報担当者の皆さん、自社のアピールとしてブランディング動画の制作を検討していませんか?
ブランディング動画を制作したいけど、「作り方がわからない」「ブランディング動画のメリットや注意点を知りたい」という悩みを抱えている企業も少なくないはずです。
ブランディング動画を制作するためには、動画の目的や注意点を把握しておくことが大切です。
ポイントを抑えずにブランディング動画を制作してしまうと、せっかく予算をかけて制作したのに、自社のブランディングに繋がらないという失敗を起こしてしまいかねません。
この記事では、ブランディング動画の基礎知識から、作り方やメリット、注意点について解説しています。
あわせてブランディング動画の参考となる、ブランディング動画12選の情報も載せています。ぜひ最後までご覧ください。
この記事の監修者
「動画の窓口®️」動画コンシェルジュ
池上 和
不動産営業マンから動画クリエイターに転身。現在は動画コンシェルジュ。 『動画の窓口®︎』プロデューサー。企業動画を年間約1,000本プロデュース&制作している。動画の窓口株式会社社長。合同会社イエロー代表。動画フリーランスコミュニティ「若羽-wakabane-」創業者。
目次
ブランディング動画とは?
ブランディング動画とは、企業の理念・ビジョンを表した映像のことです。
企業ごとに理念やビジョンは異なるため、同じ業種の会社であっても1社1社の特徴や考え方には違いがあります。
理念やビジョンは文字で表すことが可能です。しかし、動画を使うことで、経営者の奥底にある「考え」や「体験」を可視化し、ステークホルダーや社員に届けることができます。
ブランディング動画を作るメリット
経営者が考えている経営理念や、ビジョンをすべて文字に起こすことは難しいでしょう。経営者は会社を経営するために動いているので、時間が取れることは少ないはずです。
ただし、ブランディング動画を作ることで、経営者が考えている理念やビジョンなど想像的な内容を可視化して伝えることができます。動画を通して経営者の想いを共有できることが最大のメリットです。
また、その他にも以下のようなことがブランディング動画を作成するメリットです。
- 採用活動で他社との差別化ができる
- 視覚と聴覚に訴求しやすい
- SNSとの相性が良い
- 短時間で想いや情報を伝えることができる
- あらゆるビジネスモデルで効果がある
作成したブランディング動画は、「会社概要に掲載する」「採用ページに活用する」など、社内外にアピールするツールとして活用すると有効でしょう。
ブランディング動画の作り方
ブランディング動画は、サービス紹介動画・採用動画・イベント動画などと比較すると、制作が難しいです。なぜなら、ブランディング動画はどこにフォーカスを当てるかが明確ではないからです。
会社によって伝える動画が「ドラマ仕立てになったり」「アニメーションになったり」と、表現方法が変わります。
そのため、動画の目的や軸を決め、ブランディング動画制作に取り掛かるといいでしょう。詳しいポイントは以下にて解説します。
ブランディング動画を作るためのポイント7つ
ブランディング動画を作るために大切な7つのポイントを紹介します。
①キャッチコピー&メッセージの言語化
最初に行うのは、ブランディング動画で伝えたいメッセージを100〜300文字程度に言語化することです。そうすることで、伝えたい情報を整理することができます。文字にまとめるのが難しければ、まずは思いの丈をすべて書き出し、まとめると良いでしょう。
次にそれらを一言にするとどのような言葉になるのかを出していきましょう。そこからタイトルや締めの言葉に使えるキャッチコピーが誕生します。
伝えたいメッセージを言語化しておくと、社員や制作会社と思いや考えの共有ができるため、その後の動画制作が円滑に進められます。
キャッチコピーから企業のプライドが伝わってくる動画です。
700文字程度に詰め込まれた脚本が秀逸で企業の価値観がとてもよく伝わる動画です。
②映像のジャンルを決める
映像のジャンルには、「ドラマ」「アニメーション」「ドキュメンタリー」などがあります。作ったブランディング動画を社外の視聴者だけでなく、社員全員に好きになってもらえるように、情熱的かつポピュラーなテイストの動画を作ることが重要です。
柔らかいタッチのアニメーションで家という大きな買い物に対して安心感が演出されています。
ドラマ仕立てのブランディング動画のはしり的作品です。ママのリアルを丁寧に描いています。
映像のジャンルに悩むという方は、動画の窓口オススメのブランディング動画を紹介していますので、そちらを参考にしてください。
③字コンテ&絵コンテを作成する
次に行うのはコンテの作成です。コンテを作っておかないと、抽象的なイメージになってしまい、完成後の食い違いが起きやすいです。そのため、撮影前・編集前に情報を共有するためにコンテは必要になります。
このような、動画で流れる文字やナレーションがいわゆる「字コンテ=脚本」となります(動画の窓口にて制作)。
④Vコンテを作成する
Vコンテとはビデオコンテの略で、仮ナレーションや手書きの絵コンテ、BGMを組み合わせて動画全体のイメージを確認するためのコンテの手法です。
ブランディング動画は、サービス紹介動画や、会社説明動画に比べて、抽象度の高い動画が多いため、Vコンテを作成することで、完成後のイメージの食い違いを大幅に防ぐことができます。
⑤BGMを決定する
動画には視覚と聴覚情報が含まれます。そのなかで聴覚情報は、50%を占めると言われているほど重要な役割をもちます。
ブランディング動画において「いかに視聴者の感情を動かせるか」が大切です。BGMは仕上がりのイメージに大きく関わりますので、企画段階でBGMを決定しておくと良いでしょう。
オリジナルBGMを作成することで、動画の独自性をより高めることができるため、作曲者に依頼をするのもオススメです。
こちらはオリジナル楽曲で制作したブランディング動画です。世界観の演出や転調など、オリジナルBGMならではのテンポが独自性を演出しています(動画の窓口にて制作)。
⑥撮影
撮影に移る前に、撮影が必要なブランディング動画かどうかを見極めます。イラストを中心とした映像など、ジャンルによっては、撮影が必要のない場合もあります。
また、出演する役者が企業にマッチするかの選定も大切です。なお、極力自社社員を利用するのは控えてください。理由は、退職時に肖像権などのトラブルにつながる恐れがあるからです。
実写映像を利用した動画です。仕事のリアルが伝わるカットに加え、役者を使うことで演出的なシーンも盛り込んでいます(動画の窓口にて制作)。
このようなイラストを中心とした動画の場合は撮影の必要なく制作が可能です。
⑦編集
③、④で作成したコンテ情報をもとに編集を行います。制作していく中で、コンテよりも良い映像表現が見つかる場合があります。よりよい動画制作のために、制作者や編集者、担当者でこまめに意見を擦り合わせながら動画を仕上げていきましょう。
こちらの2つの動画は編集によって同じコンテンツを2種類で展開している例です。
ブランディング動画を作る上での注意点4つ
ブランディング動画を作る上での注意点が4つあります。
- 制作難易度が高い
- 制作にはまとまった費用が必要(50万円〜1000万円程度)
- 作った動画の変更がしづらい
- 中途半端な作りになるとアンチブランディングになる
ブランディング動画は他のジャンルの映像とは異なり、抽象度の高い映像表現が求められることが多いため、制作難易度が高いです。そのため、自社に対して深い理解があり、制作能力の高い制作会社に依頼することが重要です。
製作費に関してはどのようなジャンルの動画を作るかや、芸能人を使うかどうかなどにより、大幅に異なります。ただし、比較的まとまった費用が必要なケースが多いです。
ブランディング動画は、企業の理念やビジョンを表しています。中途半端な動画を公開してしまったり、たびたび変更があったりすると、視聴者に対してアンチブランディングになってしまう可能性があります。
しっかりとしたブランディング動画を作成するためにも、動画の窓口がオススメする有名なブランディング動画12選をまとめた記事をご覧ください。
ブランディング動画を制作して企業の熱い想いを社内外に届けましょう
ブランディング動画の特徴や作り方のポイント、注意点を紹介しました。ブランディング動画は、経営者の奥底にある想いを可視化するのに有効な手段です。
一度ブランディング動画を制作すると、社内外のあらゆるシーンで活躍してくれます。
また、ブランディング動画のイメージが湧きにくい方は、今回動画の窓口がオススメした有名なブランディング動画12選を参考にしてください。
この記事を参考に、企業の理念・ビジョンを浸透させるためのブランディング動画制作に役立ててくださいね。