日常でも動画に触れることが多くなった現代では、動画広告や動画マーケティングが非常に有効になってきています。そんな中で注目されているのが、「ライブ配信によるコンテンツ配信」です。
ライブ配信は正しく活用をすれば、動画よりも高い効果や強い印象付けを行うことができます。そんなライブ配信について、この記事では以下について解説をします。
- コンテンツ内容に必要な工夫
- 顔出しのメリットやデメリット
- 企業ごとに行うべき工夫
- ユーザーとの交流時のマナーや注意点
この記事をお読みいただくことで、ライブ配信のコンテンツ内容に必要なことが理解できますよ。正しくコンテンツ制作を行い、ライブ配信を有効活用しましょう。
目次
コンテンツの内容は非常に重要
まず初めに覚えておきたいのは、「どんなに配信環境がよくても、コンテンツがよくないとダメ」ということです。
はやり・トレンドに沿ったコンテンツを作成することが非常に重要で、オンラインでしかできない要素を取り入れることもコンテンツ制作では意識すべき点になります
また企業説明会やイベントを対面で行う場合には、一人一人に意見を聞いて回ることは不可能です。相当な時間や手間がかかるため、実践をしようと考えることもないでしょう。
ライブ配信で企業説明会やイベントを行う場合であれば、Zoomをはじめとした配信ツール内で発言の権限を付与するだけで意見を取り入れることが可能。そのため、結果的に「配信のほうが良かった」という視聴者の感情にもつながります。
あわせて、ライブ配信はアーカイブを残すことができるため、見返しができるだけではなく、録音・録画したものを再度使用することも可能です。一つのコンテンツを様々な場面で活用できるのは、ライブ配信の強みといえますね。
通常のセミナーや説明会を動画化する際には、手間もコストも発生しますが、ライブ配信の場合には手間やコストが発生しないこともメリットの一つとしてあげられるでしょう。
おすすめのライブ配信ツール
ライブ配信を行う際に、おすすめのツールはZoomです。Zoomはコミュニケーションツールとして非常に優秀で、エンターテインメント性の高いイベントや説明会など、幅広く使用されています。
YouTubeもライブ配信ツールとして活用をされていますが、あくまでもYouTubeは一方通行のライブ配信となってしまいがち。
視聴者とのコミュニケーションをとりたいながらライブ配信を行うには、Zoomを活用するのがおすすめです。
コンテンツ自体に必要な工夫
コンテンツ自体に必要な工夫としては、以下の2つが挙げられます。
- 画面構成について
- 内容構成について
どちらもコンテンツ制作には重要な項目ですので、意識してコンテンツ制作を行いましょう。
画面構成について
画面構成で主に重要になるのは、配置やデザインによる画面の見やすさです。
例えばライブ配信を行う際に、進行役の顔やスライドを画面に映すということは珍しくありません。ここではZoomを例としますが、画面共有でスライドや資料を映す場合には、人の顔が見えなくなってしまいます。
ライブ配信時は、基本的に一つの画面ですべて完結するような構成とするのがおすすめ。例えば、OBSをZoomと連携させることで、好みの画面構成を作成することができますよ。
またYouTubeを使用する場合には、視聴者はコンテンツ性の高さに注目して視聴を行うことがほとんどです。画面構成はもちろん、動画を流すこともできるため、体験型のコンテンツのようなものを作成するのが効果的。
これらを意識した画面構成を行っていきましょう。
内容構成について
内容の構成は、ライブ配信を行う上でも非常に重要な項目になります。
通常のセミナーや説明会であれば、内容を構成せずに行うということはまずないでしょう。これはオンラインでも変わらないということを意識してください。「オンラインだからしょうがない」という考えが見えてしまうと、コンテンツの質としては著しく低下してしまいます。
また、忘れてしまいがちなのが「スマートフォンで見ているユーザーからはどう見えるのか」という点です。資料を見せる際の文字や画像のサイズを意識しないと、自己満足な配信となってしまいます。ライブ配信を視聴するユーザーは、パソコン以外から見る可能性があることも理解しておきましょう。
あわせて、内容構成を複数用意しておくのも効果的な手法です。当然ながら、視聴者が毎回同じ属性になることはありえません。そのため、視聴者が聞きたい内容は回ごとに変わってくるでしょう。
それらに対応するために、いくつかの構成を用意しておくことで、視聴者の満足度の高いライブ配信を行うことが可能になるでしょう。
Zoomを使用する場合には、多数決機能を使用することで意見をとることもできますので、これらも活用してみてください。
顔出しのメリットとデメリット
ライブ配信は顔出しをすることでのメリットとデメリットが存在します。
それぞれについて理解をしておくことで、より満足度の高いコンテンツ制作へと繋がっていきますよ。
メリット
顔出しをするメリットとしては、顔出ししているユーザーのリアルな反応を見ることができる点です。制作者側からしても、相手の反応をリアルタイムで見られるというのはうれしいですよね。
ただし中にはよくない反応をするユーザーもいますので、そのようなユーザーにはより気を遣う必要があることを覚えておきましょう。
デメリット
顔出しをするデメリットは、意見を出すことやや発言がしづらいと考えるユーザーがいるという点です。
一部では顔出しをしないほうがリアルな意見が聞けるとされており、アンケートや多数決を活用することで、ユーザーの意見を集めることも可能になるでしょう。
顔出しをしていないユーザーも興味を持って話を聞いていますので、この点を意識してコンテンツ制作を行ってみましょう。
企業ごとに行うべき工夫
ライブ配信のコンテンツ制作を行う際、企業ごとに工夫をすることも大切です。
例えば、ミーティング中に何か仕掛けを作っておき、「これができて当たり前」という項目を一つ用意しておくことで、コンテンツ制作にかかわる技量や態度、プロセスを判断することもできるでしょう。
オンラインだからこそできるスキルチェックを用意しておけば、そのコンテンツに携わる人物の選別も含め、より良いコンテンツ制作へと近づくことができますよ。
ユーザーと交流する際のマナーや注意点
ユーザーとの交流時に注意したいことは、以下の2点です。
- 大人数で実施する場合には強制ミュート推奨
- コメントのNGワードや荒らし対策をしっかりとしておく
まず初めに、コミュニケーションを前提としたライブ配信を行う場合には、進行役以外を強制ミュートにしておくことを推奨します。仮に少人数であったとしても、一人の生活音が入ってしまうだけで会話が聞こえなくなってしまう可能性も十分です。
そのため、事前のアナウンスで「視聴時にはミュートにしておくこと」を伝えておきましょう。
また、Zoomの場合にはウェビナー機能を使用することで強制ミュートとすることもできますので、こちらうまく活用してください。
YouTubeを使用してライブ配信を行う場合には、コメントや荒らしに対する対策を用意しておくことが大切です。禁止ワードの設定や荒らしには反応をしないことを徹底する、モデレーターを設定するなどして、これらに対応できるようにしておきましょう。
まとめ:ライブ配信を行うならコンテンツ内容を重視しよう
今回はライブ配信を行う上でのコンテンツ内容の重要性について解説をしてきました。
ライブ配信はコンテンツ内容がそのまま視聴者の満足度につながります。有用なコンテンツを制作するためには、構成や工夫についてこだわるようにしましょう。
ぜひこの記事で説明してきたことをもとに、効果的なコンテンツ制作を行ってみてください。
また、動画制作については下記の記事でも解説をしています。ぜひ参考にしてみてください。
ライブ配信の始め方について:「ライブ配信のやり方を徹底解説!今すぐ始めて有効活用しよう!」
ライブ配信の緊急対応について:「ライブ配信は緊急時の対応にもコツがある!いざというときに対処できるようにしておこう」
監修:齊藤さぶろう
映像会社PM兼配信プロデューサーとして活動中。
nside Theater vol.2「ぼくらのラストフェスティバル」(オンライン版リアル脱出ゲーム)やルミネエスト新宿 2019年夏ファッション広告などにも携わっており、制作やマネージメントを得意とする。
座右の銘は「人間の想像することは、現実でも実現出来る」。
Twitter:https://twitter.com/SABUROCK_
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