動画編集のクオリティを今よりもう1ランクあげたいと考えている方や、スマホでの編集を検討している方は、以下で紹介する方も多いでしょう。
「動画編集の流れやポイントを細かく知りたい」
「動画編集に必要なパソコンのスペックが気になる」
「スマホで動画編集は可能なのか」
この記事では、動画編集の流れとポイント、注意点について徹底解説しています。
また、動画編集用のパソコンの選び方にも触れているため、初心者・経験者問わずタメになる情報が豊富です。あわせて、スマホでの動画編集についても紹介しています。
本記事を読めば、プロレベルの動画やオリジナリティー溢れる動画を制作できるようになるでしょう。ぜひ、最後までご覧ください。
目次
動画編集の流れとポイント
動画編集とは、数種類の動画素材を読み込み、つなぎ合わせたり切り取ったりしながら1本の動画を制作する作業です。
記事の前半では、基本的な動画編集の流れと押さえておきたいポイントを紹介します。流れとポイントを把握しておけば、オリジナリティー溢れる動画を制作できるでしょう。
動画編集ソフトに動画や画像をアップロードする
まずは、動画編集ソフトに動画や画像をアップロードします。
動画編集ソフトにもよりますが、基本的には「アップロード」「読み込む」などのボタンをクリックすることでアップロードが完了します。
「ドラッグ&ドロップ」で動画や画像を取り込めるソフトもあるため、利用しているソフトの指示に従うようにしましょう。
ちなみに、パソコンのなかで事前に動画・画像・音楽などをフォルダ分けしておけば、動画編集ソフトへのアップロードが効率的に進みます。
動画素材のカット
次は、動画の不要な部分などをカットする作業を行います。動画素材のカット作業のことを、分割作業と呼ぶこともあるので覚えておきましょう。
カット作業は、間が空いているシーンや沈黙が続いているシーンなどを切り取ることが可能です。違和感がないよう他の動画と繋ぎ合わせていくことで、完成した1本の動画がリズム良く、とても見やすく仕上がります。
ただ、分割するときは不要な部分をぶつ切りにカットするのではなく、ある程度の間を持たせることに気をつけてください。細かくカットしすぎると、圧迫感のある動画に仕上がってしまい、違和感が残ってしまいます。
また、動画の冒頭や末尾などをカットする作業を「トリミング」といいます。トリミングすることで「長くて見づらい」「飽きてきた」などの理由に離脱してしまう視聴者を引き留められるでしょう。
音声・画像の調整
動画素材のカットを終えたら、音声・画像の調整を行います。音声・画像調整のポイントを1つずつ解説していきます。
音声においては、以下の2つがポイントです。
【音声調整のポイント2つ】
- 動画全体の音声バランス
- 素材ごとの音声バランス
音声は音量バーを上下にドラッグすれば調整できます。聞きやすさやバランスを意識して微調整を施してみてください。目を閉じて再生し、違和感がなければ、視聴者にとって聞き取りやすいベストな音声バランスです。
続いて画像において調整する項目はいくつかありますが、主なポイントとしては以下の3つが挙げられます。
【画像調整のポイント3つ】
- 明度・コントラスト
- 色相
- 彩度
明度を調整すると、画像を明るくしたり暗くしたりできます。
より鮮やかな画像にしたい場合は、明度に合わせてコントラストを微調整してみてください。メリハリのある画像に仕上がるでしょう。
色相は色味そのものであり、主に原色に変化をつけられます。強調したい色があるならば、好みに合わせて調整してみてください。
彩度は画像の鮮やかさを左右する項目ですが、あまりに高く調整してしまうと不自然になるので気をつけましょう。
なお、画像を調整しすぎると画質が落ちてしまう可能性があるため要注意です。
テロップの挿入
音声や画像が整ったら、テロップを挿入していきましょう。
動画内にテロップがあると、視聴者は耳だけでなく目でも情報を得られるため、良心的な動画に仕上がります。話している内容やトークテーマなどを文字として挿入し、わかりやすく見やすい動画に編集するのがおすすめです。
参考までに、以下に見やすいテロップを挿入するコツをまとめてみました。
【見やすいテロップを挿入するコツ】
- 背景と差別化する
- 文字サイズにメリハリをつける
- 色文字で強調する
- 文字数は少なくする
- 動画に相応しいデザインにする
- フォントは太くシンプルにする
- アイコンや装飾を入れる
- 色の持ち味を把握する
テロップの挿入では、文字のフォント・色・動きの有無など、工夫を凝らせるポイントがたくさんあります。ぜひ、自分の編集力やオリジナリティーを発揮してみてください。
エフェクトの挿入
続いて、あらゆる効果をもたらしてくれるエフェクトを挿入していきましょう。
動画編集における主なエフェクト素材は、以下の3つです。
【動画編集で利用する主なエフェクト素材3つ】
- レンズフレア素材
- アクション素材
- モーショングラフィック素材
レンズフレア素材では、太陽の反射で出現する虹色のような光、またそれに伴って被写体がぼやける「フレア」「ゴースト」を意図的に挿入できます。これにより、雰囲気のあるエモーショナルな動画が作れるのです。
アクション素材は、躍動感や臨場感を助長します。モーショングラフィック素材は文字やデザインに動きを加えられる、汎用性の高いエフェクトです。視聴者の目を引きやすくインパクトを残せるため、適度に取り入れていくと良いでしょう。
BGM・効果音の挿入
動画全体が完成に近づいてきたら、雰囲気やノイズを隠す効果があるBGM・効果音を挿入します。これらを取り入れることで、視聴者が引き込まれるような高クオリティの動画を作れます。
BGMや効果音を挿入する際は、以下の3つのポイントを意識してみてください。
【BGM・効果音を挿入する際の3つのポイント】
- 動画のムーブに合わせる
- テロップに合わせる
- シーンの切り替わりに合わせる
BGM・効果音が動きやテロップなどに合っていないと、ちぐはぐな動画になってしまいかねません。動画の雰囲気にマッチするBGMと抑揚のある効果音を意識して、視聴者がストレスを感じない編集をするのがおすすめです。
ただ、トークをメインとする場面でBGMや効果音を挿入してしまうと、視聴者の混乱を招く恐れがあります。BGM・効果音は、適材適所で取り入れるようにしましょう。
書き出し
動画の書き出しは、1本の動画を完成させる最後の工程です。どのように変換すれば良いのか理解しておくことで、戸惑うことなくスムーズに作業できます。
MacやWindowsによって違いがありますが、主なファイル形式は以下の通りです。
【動画編集で利用する主なファイル形式】
- MP4
- MOV
- MPEG
- AVI
動画をSNSに投稿する、クライアントに納品するなど、使用用途に合わせて変換するようにしてください。
なお、基本的に一度書き出した動画の編集はできないので、気をつけましょう。
動画編集に使うパソコンの選び方
ここからは、パソコンの選び方についてみていきましょう。動画編集用のパソコンを選ぶ際は、パソコンのスペックが重要となってきます。
なぜなら、プロ仕様の動画編集ソフトを利用していても、パソコンのスペックが足りていない場合は編集中の待ち時間が多くなり、結果としてより良い動画を作るのが難しくなるからです。
以下に、動画編集に使うパソコンの選び方のポイントをまとめてみました。
【動画編集に使うパソコンの選び方のポイント】
- CPUはCorei7以上
- GPUは独立型
- 最低メモリ容量は16GB
- ストレージ容量はSSDかHDDで256GB以上
- 画面は15インチ以上
動画編集ソフトによって、対応OS・対応スペック表を作成しているので、確認してから購入するようにしましょう。
ちなみに動画編集ソフトは無料期間もあるため、「使いこなせるか不安」「自分のやりたい編集ができるか知りたい」と心配な方は、無料版から始めることをおすすめします。
無料版でお試し利用することで、購入後の失敗や後悔を事前に防ぐことが可能です。
以下、MacとWindowsの特徴についても軽く触れています。ぜひ参考にしてみてください。
OS | 特徴 |
Mac | 種類が少ないため選びやすいiMovieで簡単に動画を編集できるiPhoneと連携できる |
Windows | 豊富な種類から選べる使用できる動画編集ソフトが多いユーザーが多く情報を入手しやすい |
スマホでも動画編集はできる?
スマホでも動画を編集することは可能です。SNSに投稿するちょっとした短い動画であれば、スマホで十分でしょう。
ただ、より凝った動画を作りたいのであれば、パソコンを使うのがおすすめです。パソコン用の動画編集ソフトは自由度が高く、ハイクオリティな映像を生み出せます。
また、テロップやエフェクトなどの細かな作業や、長時間の動画編集を行えるのも魅力です。スマホよりパソコンの方が大容量なので、ストレスフリーに動画を編集できます。
動画編集のやり方をマスターしてワンランク上を目指そう
今回は、動画編集の具体的なやり方やポイント、注意点などを紹介してきました。
動画編集は、まず動画編集ソフトに動画や画像をアップロードすることから始まります。
その後、カット作業や音の調整、テロップ・BGMの挿入など、さまざまな工夫を施していき、最後に動画を書き出して1本の映像が完成するのです。
また、これから動画編集をはじめようとしている方へ向けて、動画編集ソフトについてまとめた記事を下記に掲載していますので、そちらも併せてご覧ください。
本格的な動画編集を依頼したい場合は、一度動画の窓口へご相談ください。