製品やサービスについてプレゼンテーションをするのは、プロモーション活動の要といえます。
今回は、動画を使ったプロモーション戦略にフォーカスし、特徴や活用法をご紹介します。
これまで動画を使っていなかった方や、どのように活用したら良いかわからない方にぜひ読んでいただきたい記事となっています。
この記事の監修者
「動画の窓口®️」動画コンシェルジュ
池上 和
不動産営業マンから動画クリエイターに転身。現在は動画コンシェルジュ。 『動画の窓口®︎』プロデューサー。企業動画を年間約1,000本プロデュース&制作している。動画の窓口株式会社社長。合同会社イエロー代表。動画フリーランスコミュニティ「若羽-wakabane-」創業者。
目次
動画を使ったプロモーションとは
それでは早速、本題に入りましょう。
オフラインでのプロモーション活動に関して、動画はどのように使うことができるのでしょうか。
ここでは主な活用方法と、相性の良い商品や職種をご紹介します。
効果的な資料としての活用
動画は視覚と聴覚で訴えかけるメディアです。そのため、その特長を営業の場でも効果的に活用すると良いでしょう。動画を効果的に活用するメリットは以下の通りです。
- 商談当日にコンパクトかつ誤解なく内容を伝えられる
- 新入社員でも過不足なくプレゼンをすることができる
- 紙の資料では伝えづらいビジュアルイメージも、動画で直感的に伝えられる
- BGMなどを活用することで感情的に訴えかけられる
また、動画は1対1の営業だけでなく複数の顧客を対象にした営業でも効果を発揮します。実際にサービス説明動画の事例をいくつか見てみましょう。
デジタルサイネージを使ってのサービス紹介
動画の使い道は対面での営業資料だけではありません。
デジタルサイネージとして様々な施設や、公共のスペースで動画を再生することで、その場を訪れた人に対するプロモーションを行うことができます。
また、最近では以下の「THANK YOU VISION」のようにデジタルサイネージ動画でも、視聴者の性別・年齢・視聴時間などをすべて計測してくれるツールも開発されています。
これにより今まで効果の測定が難しかったデジタルサイネージ広告も、どれくらいプレゼンテーションとして効果が出ているかが確認できるようになったため、より高度な営業戦略を組めるようになりました。
AIを用いて、視聴データの「 スコア化 」を実現。WEB広告同様の「 ターゲティング 」が可能な都市媒体。THANK YOU VISIONでは、従来の看板広告の欠点であった“広告効果の数値化”を可能にしました。それによりWEB広告のような細かい設定や1万円からの少額でターゲットを絞った広告配信が可能です。
(LED TOKYO THANK YOU VISION公式HPより)
ここからはデジタルサイネージの具体的な利用例を見てみましょう。
■店舗店頭での放映
- 薬局
- 飲食チェーン
- コンビニ
株式会社ファミリーマートでは、レジ上にデジタルサイネージを表示することで、広告媒体として様々な動画を放映しています。
株式会社ファミリーマートの購買データおよび、株式会社NTTドコモが保有するデータを用いた購買効果検証を目的とした実証実験として行っています。
FamilyMartVision × LIVE BOARDのクロスメディアパッケージ化およびデータ・ワンによる購買効果検証等に関する実証実験を開始より
■公共機関
- 駅中広告
- 電車広告
- 航空機内
京急デジタルサイネージ広告は空港駅という特殊な立地で展開できますので、電車を利用する乗降客以外に、飛行機を利用する乗降客へも訴求ができます。観光客やビジネスパーソンなどを訴求ターゲットにしている場合にお薦めの駅広告です。
京急デジタルサイネージの広告効果より
■限定的な空間
- タクシー広告
- トイレ内広告
個室内で配信することによる視認性の高さにより、キャンペーン等の告知を配信してからキャンペーンに対する問い合わせをいただくまでのスピード感や頻度が、チラシやポスターに比べ格段に早く多くなった。
VACAN AirKnock Ads公式より
■イベント
- ビッグサイト、幕張メッセなどの展示会
- プロレス、野球スタジアム、映画館などの興行シーン
キャンペーンや、短期間で一斉にサービス認知を広げたい場合などは、ここで紹介した方法やWeb広告などいくつかの媒体を組み合わせながら広告展開することをオススメします(クロスメディアマーケティング)。
商品や業種との相性
基本的に、商品やサービスの種類や業種を問わず動画でのプロモーションは効果的だといえます。ただし、製品やサービスの価格に対する動画制作費のバランスは重要です。
【制作案の例】
(A)1本100円のボールペンの商品プロモーション動画
低単価な商品のため、「低コスト」「30秒程度」「過度な演出がなくシンプル」な動画を制作検討することで、リスクなく動画運用が可能です。
(B)1本10,000円の万年筆の商品プロモーション動画
制作費用をかけてでも高級感を演出した動画に仕上げることがオススメです。
ただし、上記はあくまで一例ですので、商品ひとつにどの程度の広告予算をかけて広めるのかを決め、予算計画に合わせて動画のクオリティや製作費、制作本数を考えることをオススメします。
オフラインで動画を活用するメリットや注意点
動画をオフラインで活用する際に得られるメリットや、利用の際の注意点をご紹介します。これから動画の活用を考えているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
動画を用いるメリット
動画を使うことで得られる最大のメリットは以下の2つです。
・情報を正確かつ短時間で伝えることができる
1回1回のプレゼンテーションを体系化し、短くまとめ、過不足なく情報を伝えられます。さらには、ノウハウの再現性も高く、ベテランの営業マンがいなくても、自動で分かりやすい説明を行うことができます。
・1つの動画で別サービスの存在もPRできる
動画の末尾などに自社の別製品の紹介を差し込むことで、1つの動画で複数ある自社の魅力も伝えることができます(ぶら下がり)。例えば以下の次世代生コン先行剤【エコスル2】の製品紹介動画では、5:15から他の自社製品も紹介しています。
動画を活用する際の注意点
営業に動画を使う際には、下記のようなポイントに注意しましょう。
・十分に社内確認を経て構成を作ること
経営陣や開発チームなど、商品やサービスの立ち上げにはさまざまな人が関わっています。それぞれの社員の思いをくみ取り、まずは社内で愛されるような動画を作ることが大切です。
・サービスの成長に合わせて動画もアップデートしていく必要がある
1度動画を制作した企業にありがちなのですが、1本の動画を何年も使いつづけるのはおすすめしません。顧客や現場の声、関係システムのアップデート等に合わせ、動画の内容を変化させていくことが求められます。制作時の動画データをきちんと制作会社に保管しておいてもらうようにしましょう。
・誇張は避けて分かりやすい表現を
動画にはたくさんの内容を詰め込まず、要点だけを強調できるような構成や内容にしましょう。また、強調表現は行き過ぎれば誇張となってしまいます。視聴者にはウィークポイントも含めて正確な内容を伝えることを心がけることが大切です。
動画を使ったプロモーション戦略でオフラインを制す!
これまでの営業では、営業マンの手腕によって相手に与える印象が大きく異なっていましたが、動画をうまく活用することで説明の均質化を図ることができるようになりました。
他にもデジタルサイネージを活用することにより、Webだけでは届かない視聴者に対して様々な商品紹介をすることが容易になってきています。オフラインの現場での動画の活用は、オンラインでの活用同様に今後も進んでいくと考えられます。
この機会に是非動画の導入を検討してみてください。
「動画の窓口」では、動画に関するご相談をいつでも受け付けていますので、お気軽にご相談ください!