近年、YouTubeやTikTok、インスタリールなど、ショート動画が身近な存在になっています。
最近では、企業も自社の商品やサービスを宣伝するためにショート動画を活用するケースが増えてきました。
ところで、「ショート動画は冒頭の2秒が重要だ」とよく言われていますが、これは本当なのでしょうか?
そこで今回、「本当に冒頭2秒が大事なのか?」を実際の視聴者の反応をもとに分析すると、意外な結果も見えてきました。
この記事を読んでいただくことで、より効果的なショート動画の作り方が理解できるはずです。
再生数を伸ばすためのポイントを、ぜひチェックしてみてください!
本記事は、動画の窓口公式YouTubeチャンネル等SNSに投稿されている、
・【検証1】0.1秒、0.2秒でこんなに…?ショート動画って奥深い!|認知の壁
・【検証2】2秒でこんなこと考えているのか…|興味の壁
・【検証3】ここまで詳しいショート動画解説動画あるか…?|継続の壁
の3本を要約して制作しています。
動画の内容を要点だけ抑え、効率的に情報収集したい方は本記事をご覧ください。

この記事の監修者
動画の窓口 動画コンシェルジュ
池上和
不動産営業マンから動画クリエイターに転身。現在は動画コンシェルジュ。『動画の窓口®︎』プロデューサー。企業動画を年間約1,000本プロデュース&制作している。動画の窓口株式会社社長。合同会社イエロー代表。
目次
参考動画3つ
参考動画①
参考動画②
参考動画③
検証:ショート動画において冒頭2秒が大事なのは本当か?
検証概要
まず、前提として視聴者に最後まで視聴してもらうためには3つの壁があると考えています。
これは池上がこれまでのショート動画の運用経験を元に独自に編み出したものです。
3つの壁とは以下の通りです。
【ショート動画の3つの壁】
- 認知の壁:視聴者が何の映像かを認識する時間。
- 興味の壁:視聴者が動画に興味を持つかどうかを判断する時間。
- 継続の壁:さらに視聴を続けるかどうかを決める時間。
上記3つの壁と、意味合いについて検証した結果をお伝えします。
検証①「認知の壁」
最初に検証したのは、視聴者が動画を見た瞬間に何を認識できるかという点です。
たった0.2秒間映像を流し、視聴者に「何が映っていたか」を確認してもらいました。
結果は驚くべきもので、このわずかな時間でも映像の大まかな特徴を認識していました。
このことから、冒頭0.2秒で動画の大まかな内容を認知できることがわかりました。

検証②「興味の壁」
次に検証したのは「興味の壁」。
内容はショート動画をスワイプしていく中で、「おもしろい」と思った動画のみストップするというものです。
この結果、動画を見始めて2秒の間に、ストップしていました。
このことから、冒頭2秒で動画が自分にとって面白い、または関係があるということを判断していることがわかりました。そしてそのように感じられなかった場合は、すぐに次の動画へスワイプしてしまいます。

検証③「継続の壁」
最後に検証したのは「継続の壁」です。
結局のところ最後まで見たいと思う動画が何秒程度で発生するかを検証しました。
結果は視聴者が動画をさらに見続けるかどうかを判断するのは、再生開始から約4秒程度でした。
ですので、ショート動画では4秒までをどう見せるかが、視聴者を引き留めるポイントととなることがわかりました。
ちなみに4秒を超えると「サンクコスト効果」が働きます。
「ここまで見たのだから最後まで見よう」という心理が生まれ、視聴維持率が横ばいになるのです。
↓冒頭からおよそ4秒以降は視聴維持率があまり変化しない

したがって、「冒頭4秒までの設計」にこだわることで、視聴者を動画の最後まで誘導しやすくなります。

本当に重要なのは冒頭〇秒!
結論としては、”「ショート動画は冒頭の2秒が重要だ」というのは不適当である”ということになり、
最初の0.2秒から4秒が視聴者を引き付けるための「勝負の時間」であることがわかりました。
この短い間に「認知」「興味」「継続」の3つの壁を乗り越える動画を作ることが、再生数を伸ばす重要なポイントです。
まとめ
いかがでしたか?
ショート動画制作に取り組む企業の広報担当者の皆様、ぜひこの結果を参考に、自社の動画を改善してみてください。
検証の詳細や具体的なテクニックについては、「動画の窓口」のYouTubeチャンネルで配信している動画をご覧ください。きっと新たな発見があるはずです!また、動画の窓口では、ショート動画のPR効果を最大化させる動画のアイディアを無料でご提案するサービス「無料アイディア会議」をご用意しております!
是非お気軽にご相談ください。