近年、「ミラーディスプレイ」が世間を賑わせています。
まだ、あまり日常生活で目にすることはありませんが、今後さまざまなシーンでの活用が期待されているミラーディスプレイ。
この記事では、ミラーディスプレイとはどのようなものなのかを知っていただき、具体的な活用法をイメージしていただくことを目的として解説を行っていきます。
是非、この機会に理解を深めてください!
目次
まるで近未来!ミラーディスプレイとは?
「ミラーディスプレイ」という名前だけ聞くと、「なんとなく分かるような分からないような…」と思われる方も多いはず。
ミラーディスプレイとはどのようなものなのでしょうか。
長所や短所も併せてお伝えします。
鏡の機能をもったモニター
ミラーディスプレイとは、「現実世界の景色とディスプレイ上に表示されているものを組み合わせることができるモニター」のことです。
モニターと鏡によって構成されているので、鏡としての機能とモニターとしての機能を兼ねることができます。
鏡の中にディスプレイの表示内容が映っているように見えるので、多くの情報を一度に得ることができます。
現実の景色と映像を組み合わせ、壮大な演出を行うことも可能です。
ミラーディスプレイはまだあまり普及していると言えませんが、今後様々な場所での活用が期待されます。
公共機関の伝令板として、広告として、そして日々の生活の中で情報確認のためのツールとして…。
アイデア次第で無限の可能性が広がります。
後ほど、実際に活用が想定されるシーンに関して軽く解説を行います。
ミラーディスプレイの長所
ミラーディスプレイには通常の鏡面の他にも様々なカラーバリエーションがあります。
グレーがかったものや暗めの鏡などがあるので、空間やシチュエーションに合った演出が可能です。
ミラーディスプレイは一見ただの鏡に見えますが、そこに「豪華な映像演出が加わることによって演出に没入感が生まれる」ということもポイントです。
会場に大型のモニターが配置されていると、なにかしらの映像演出が行われることが予想できてしまいますが、ミラーディスプレイの場合はモニターをオフにしていればそれがディスプレイであることに気が付かないでしょう。
これにより、集まった人の予想を覆すようなサプライジングな演出の実現が可能になるのです。
ミラーディスプレイの短所
ミラーディスプレイ最大の短所は、「導入時に多大なコストがかかる」こと。
ディスプレイ単体の価格は化粧用の鏡サイズで30万円程度、等身大サイズになると200万円を超えることも。
それに加え、映像を投影するために専用のシステム開発が必要になる場合があります。
特に画面をタッチした際の動きを設定する場合など、導入する機能によってはかなりの額の開発費用がかかる可能性があります。
もしコスト面で不安があれば、LED東京などが販売しているウィンドモニターを使うのも手です。
ミラーディスプレイとは異なるものですが、一見普通のガラスのように見えるモニターに情報を表示させることができるアイテムです。
導入費用はミラーディスプレイと比較すると安価なので、導入する際のハードルは低めだといえます。
ミラーディスプレイの活用シーン例
そんなミラーディスプレイですが、実際にはどのような場面での活用が期待されるのでしょうか。
アイデア次第で可能性は無限大に広がるのですが、ここではメジャーな活用法を3つご紹介します。
広告として活用
まず、ミラーディスプレイの広告としての機能をご紹介します。
鏡は三種の神器のひとつにもなるほど、古くから人々に親しまれてきました。
そしてしばしば鏡には「人を惹きつける力」があると語られます。
それはなぜでしょうか。
その要因の一つとして「自動誘目効果」の存在があります。
街中で鏡があると、ついついその中に映る自分を見てしまいませんか?
その瞬間、自動誘目効果が自然にはたらいているのですが、ミラーディスプレイを運用する際にはその効果を意図的に生み出すことができます。
つまり、ミラーディスプレイを使って目線を自然に広告へと誘導することができるのです。
今後当メディア「動画の窓口」でも、ミラーディスプレイが生み出す自動誘目効果の測定実験を行う予定です。
ぜひ今後の情報もお見逃しなく。
社会的基盤としての活用
続いて生活基盤としての使い方についてご説明します。
災害時や行政の周知事項がある際には大きなディスプレイが役立ちますが、巨大なモニターを設置してしまうと景観を崩す恐れがあります。
ミラーディスプレイであれば景観を大きく損ねることなく設置することができるので、街中に溶け込ませつつ必要な時には情報伝達を行うことが可能です。
普段は鏡、いざというときには情報伝達板に。
ミラーディスプレイの特性を最大限活用した導入法です。
日々の暮らしの一部として
最後に、人々の生活の中での活用方法です。
すでに大手ハウスメーカーや大手化粧品会社では、洗面台周りの設備の1つとしてミラーディスプレイを利用したライフスタイルアイテムを開発・導入しています。
モニターには映像だけではなく、スマートフォンをはじめとしたデジタルデバイス内の情報を投影することができます。
日々の体調チェックや化粧のアシストなど、様々なシーンでの活用が期待されます。
これからに期待が高まる次世代のモニターシステム
ここまで、ミラーディスプレイの概要や活用シーン例をご紹介してきました。
ミラーディスプレイはまだ開発途上のモニターシステムですが、ショールームで現物を見て利用シーンの想定に役立てることはできます。
ミラーディスプレイブランドのインテルクスは独自にショールームを設けているため、導入をご検討の際はぜひご覧になってみてください。
「動画の窓口」でもミラーディスプレイに関する最新情報を今後も配信していく予定ですので要チェックです。
また、ミラーディスプレイの導入をご検討の際には、ぜひご相談ください。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
監修:[動画の窓口 動画コンシェルジュ 池上和]