さまざまな映像作品やゲームなどで親しまれるようになった「CG」ですが、実際に自分で映像を制作する際にCGの活用をしようと考えたことはあるでしょうか。
今回は主にCG動画を活用するという観点で、どのような使い道があるのか解説していきます。
目次
CG動画とはどんなもの?
「CG」という単語自体は広く知られていますが、説明を求められるとうまく答えるのは難しいのではないでしょうか。
ここでは主に動画の中で活用されるCGとはどのようなものなのか説明します。
コンピューターで作られた映像のこと
CGは「Computer Graphics(コンピューターグラフィックス)」の略で、コンピューターで作られた図形や画像のことを指します。
従来、映像といえばカメラを使って撮影を行う「実写映像」が主でしたが、CG技術の発達により今では多くの場面でCGが活用されています。
実写との組み合わせでリアルな演出ができる
CG動画というと、映像がすべてCGで構成されているものを想像するかもしれません。
しかし、実写映像とCG映像を組み合わせることで演出が行われることも多々あります。
事実、アクション映画を見ているとCGと実写の境目が全く分からないような迫力のあるシーンを目にすることができるでしょう。
CGの2つの種類
CGのイメージは人によって異なるとは思いますが、おそらくイメージするものはこれから紹介する2種類のCGのうちのどちらかに分類されるはずです。
演出意図によって使い分けられる2つのCGの違いを解説します。
2DCG
2DCGとは、その名の通り「2DのCG」のことで、映像が平面に見えるタイプのCGです。
これはアニメ映像をイメージするとわかりやすいかもしれません。
絵自体からは奥行きを感じにくいのが特徴です。
3DCG
3DCGは非常に立体的な映像です。奥行きが感じられ、フィギュアを動かして撮影しているかのように見えるのが特徴です。
3DCGとはいえ画面から飛び出すわけではないので、映像によっては2DCGとの違いが曖昧になることもあります。
CG動画の活用例
それでは続いてCG動画はどのように活用できるのか、実例を紹介します。
ご自身が作りたい映像のイメージと重ねて参考にしていただければと思います。
活用例①「史跡をCGで再現」
まずは静岡県浜松市が作成した浜松城の映像です。CG技術を駆使し、浜松城において治世が行われていた時代の様子を鮮明に再現しています。
現在の浜松城はこの映像のような状態ではありませんが、CGを使えば当時の状態を映像で再現できるのです。
この映像では、空から撮影したかのようなカメラアングルが多用されており、さまざまな角度から城を映し出しています。アングルが変われば影も動くため、とても立体的に見えるでしょう。
このように、現実では再現できないようなものを映像化する際にCGはよく使われます。
活用例②「実写と組み合わせたCG映像」
続いて、実写と組み合わせたCG映像の紹介です。上記の動画でCGの制作風景と、完成した作品を見られます。
机に並ぶエナジードリンクからはじまる映像ですが、本数が多いことが気になるくらいで、映像そのものに対する違和感は全くありません。
しかし中央に置かれた缶からは腕が生え、まるで生きているかのように動き出します。そんな光景が何の変哲もないデスク上で繰り広げられるため、とても不思議に見えるのではないでしょうか。
このように実写とCGを組み合わせることで、通常ではあり得ないような映像を作り出すことができます。
CGを活用するメリット
CGを作るとなると、相当な時間的・人的なコストがかかります。
ハイレベルな作品を作ろうとすると、求められる技術レベルも上がってくるでしょう。
しかしCG映像の活用には、それを超える大きなメリットがあります。
実写ではできない描写が可能
先ほどご紹介した城郭再現映像やエナジードリンクが動く動画のような、非現実的な映像を作れるのは非常に大きなメリットです。
作品によってはむしろCG映像がなくては成り立たないようなものもあります。実写で再現できることでも、実写だけで迫力のある映像を撮ろうとするとかなり難しいことに気づくと思います。
場合によってはかなりの費用を抑えられるので、活用を検討してみるとよいでしょう。
撮りたい映像が撮れる
自分の作りたいものをイメージし、イメージを形にする技術を持ち合わせているなら、作りたい映像を何でも作れることになります。
実写撮影で起こるような予想外の出来事やトラブルなしで、イメージ通りの作品ができるのは素晴らしいことなのではないでしょうか。
わかりやすい映像が作れる
主に説明動画において、わかりやすさは非常に重要視されます。しかし、実写映像だけではなかなか描写しきれないことがあるのも事実です。
例えば古代遺跡では、カメラマンの立ち入りが制限されていることからうまく内部の撮影ができないことがあります。
こうした遺跡の解説をする際にはよくCGでの内部再現映像が使われることが多いです。
実写映像とCG映像、場面によって最適なものを使うことで、分かりやすい動画ができます。
CG技術で実写を超える演出をしてみませんか?
CGを動画に取り入れることで、迫力のある映像や分かりやすい映像を作ることができます。
CG動画を制作するためには技術が必要ですが、制作部分を外注するのも一つの選択肢です。
ぜひご自身の予算や作りたい映像に合わせてCGの活用を検討してみてください。
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