動画制作は、外注する場合にはフリーランスなどの個人に依頼する場合と制作会社に依頼する場合の2通りあります。これから動画を外注して制作する場合に、以下を把握しておきたい企業もいるのではないでしょうか。
- 外注時に気にすべきポイント
- 動画制作を外注する費用相場
- フリーランスなどの個人に依頼する場合と制作会社に依頼する場合の特徴
この記事では、動画制作の外注時に押さえるべき7つのポイントと費用相場について解説しています。
この記事の監修者
「動画の窓口®️」動画コンシェルジュ
池上 和
不動産営業マンから動画クリエイターに転身。現在は動画コンシェルジュ。 『動画の窓口®︎』プロデューサー。企業動画を年間約1,000本プロデュース&制作している。動画の窓口株式会社社長。合同会社イエロー代表。動画フリーランスコミュニティ「若羽-wakabane-」創業者。
目次
動画制作の外注時に押さえておくべきポイント
動画制作を外注先に依頼する際は、7つのポイントを押さえておく必要があります。
外注する場合はある程度の費用が必要なため、予想外な費用をかけないように以下で紹介するポイントを確認していきましょう。
企業に外注する際は、本当に制作能力があるかどうかを確認する
ホームページを持ち、いかにも「動画制作会社です!」という見せ方をしていても、社内には動画制作をしている人がいない企業があります。
こういった企業はたいてい製作費を30%だけ上乗せして2次請け、3次請けの企業に依頼しています。
無駄なコストを払わないためにも、打ち合わせの際に以下のようなことに注目して、営業マンや、プロデューサーに動画制作のノウハウがあるかを見極めましょう。
- 希望の動画を伝えたときにすぐに費用感を言えるか
- スケジュール感をすぐに言えるか
- 似たような制作事例をすぐに見せられるか
こちら側の質問にすぐに答えられずに「持ち帰って検討します」と言う場合には、その企業自体には制作能力がないことがほとんどです。
制作する動画の目的やペルソナを明確にする
動画を制作会社に依頼する場合、動画を利用して「何を実現したいのか」という目的を明確にすることが大切です。
動画を制作するとなった場合「PR動画を制作したい」や「商品動画を制作したい」など、どんな動画を制作するかが目的になりがちです。
しかし、どんな動画を制作するかではなく、以下のAISASファネルのどのステップを達成するための動画なのかが重要となります。そのため、よく検証してから外注するようにしましょう。
- A…認知・注意(Attention)
- I…興味・関心(Interest)
- S…検索(Search)
- A…行動(Action)
- S…共有(Share)
また、ターゲットにする年齢層や性別など、ペルソナを的確に外注先に伝えておくことで、コンセプトのはっきりした動画ができるケースが多いです。
動画の目的やペルソナを明確にしなければ、動画の効果は薄れてしまうため注意してください。
動画制作の見積もりをもらって予算を決定する
動画制作を外注する際は、企画・撮影・編集・キャスト・ロケーション費・美術費・移動費などの費用がかかります。
作りたい動画のイメージに近い動画のURLリンクと、何分間の動画を作りたいのかを外注先に伝えると、それに沿った見積もりを外注先が共有してくれますので、見積もりを見て予算を決めましょう。
また、動画制作会社によって同じ内容の動画でも費用が異なるので、数社から見積もりをとるといいでしょう。
あらかじめ社内で予算が決まっている場合は、予算内で最高のクオリティに仕上げてくれそうな外注先を選ぶことが大切です。
動画の窓口コンシェルジュではオーダーに対しての、お見積もりを出すこともできます。また、ご予算がある場合はご予算内で最高のクオリティの動画を制作することもできます。
動画の窓口コンシェルジュへのお問い合わせはこちら。
外注先の実績を確認しておく
動画制作を外注する際は年間の動画制作数や、実際に制作した動画の事例を共有してもらい、十分な制作能力があるのかどうかを確認しましょう。
特にフリーランスなどの個人に依頼する場合には、その人が動画制作のどの部分に携わったのかに気をつけなければなりません。
編集のみや、撮影のみなど、特定の作業のみに携わっていた場合は、その他の作業の能力が足らず、クオリティの低いものが納品されることがあります。
また、代理店経由で動画を制作している場合には、企画を代理店に丸投げしているケースもあり、ビジネスシーンにおいて効果的な動画を企画する能力がない企業や担当者もいます。
そのため、外注先に実績を聞く場合は「動画制作におけるすべての作業を担当したのかどうか」と「ビジネスモデルや経営に対しての理解があるか」を確認してください。
打ち合わせ・途中経過を入念に行う
完成した動画を修正する場合は完成前と比べて時間と費用がかかります。そのため、打ち合わせが終わったあとの「企画書や議事録の内容が的確か」や「具体的なスケージュールに関しての提案があるか」などをよく確認する必要があります。
また、進捗状況や次の制作の進め方などに関して、都度丁寧に連絡をしてくれるかも確認してください。
こまめに連絡を取ることにより、動画の編集作業や路線変更などもスムーズに進みます。依頼する際は「撮影・編集・BGM挿入の各工程ごとの動画をチェックする回数」と「各工程に入る前に連絡をしてくれるタイミング」を聞いておくといいでしょう。
個人に依頼する場合は納期が遅れたり、逃げたりすることがあるので注意
フリーランスなどの個人は、他の案件が重なったときに納期や進捗が遅れることが多いです。さらに最悪の場合、編集者が逃げることもあります。
ビジネスにおいての動画活用に精通しているか
動画は制作してから目的を叶えるまでがひとつのプロセスです。プロの外注先であれば予算内でイメージに近い動画を制作できます。
しかし、動画を見るのは視聴者のためイメージ通りの動画を制作できたとしても、視聴者の求めている動画ができずに失敗するケースも多いです。
そのため、ビジネスにおいての動画活用に精通している外注先を選ぶことで、目的から逆算した戦略や制作手法、目的などをアドバイスしてくれます。
PR動画や集客を目的とした動画の場合は配信後の設計が大切です。配信後のケアまで考えてくれる外注先を見つけると、視聴者と依頼会社の双方を満足させることができるでしょう。
動画制作を外注したときの費用相場は?
動画制作の予算相場は、動画の種類や内容により異なります。以下で紹介する料金形態を参考にして、費用相場を確認しておきましょう。
動画の種類・内容 | 費用 |
実写映像 | 1本/20〜50万円 |
フルアニメーション | 1分の動画/20〜40万円 |
会社紹介動画(採用動画を含む) | 1本/50〜100万円 |
イベントオープニング動画 | 1本/15〜25万円 |
ブランディング動画 | 1本/50〜200万円 |
広告・CM | 1本/10〜500万円 |
ブランディング動画や広告・CMの動画制作にバラつきがある理由は、キャスト出演料の差です。キャストを多数使う動画は人数分の費用が必要なためバラつきがあります。
動画制作は個人と制作会社どちらに依頼すべき?
動画制作を外注する場合、個人に依頼するケースと制作会社に依頼するケースの2通りがあります。それぞれに特徴があるため、以下の表を参考にして依頼を検討してください。
個人に依頼する場合 | 制作会社に依頼する場合 | |
制作費用 | 制作会社より安い | 個人より高い傾向がある。ただし、社内の仕組み化により安く制作するノウハウを持っているケースがある |
納品スピード | 仕事の受注量により大きく異なる | 余裕を持って納品してもらえるケースがほとんど |
品質 | 個人の能力によりクオリティの差が激しい | クオリティが安定して高い |
提案数 | ないまたは少ない | 様々な事例をもとに豊富に提案してくれる |
個人に依頼する際は、コストを抑えられますが、納期やクオリティの点で不安が残ります。制作会社は、企業により見積もりにバラつきがありますが、スピーディで高品質な制作・納品が特徴です。
制作したい動画の目的やジャンルで依頼先を正しく検討しましょう。
動画制作は実績豊富な動画の窓口にお任せください!
動画制作を外注する際の7つのポイントについて詳しく解説しました。以下でまとめた内容をもう一度確認し、依頼する際の参考にしてください。
- 企業に外注する際は、本当に制作能力があるかどうかを確認する
- 動画の目的・ペルソナを明確にする
- 動画制作の見積もりをもらって予算を決定する
- 外注先の実績を確認する
- 打ち合わせ・途中経過を入念に行う
- 個人に依頼する場合は逃げることがあるので注意
- ビジネスにおいての動画活用に精通しているか
また、外注先に動画制作を依頼する場合の費用相場は、動画の種類により異なります。動画制作に関わる費用や疑問を相談したい企業は、ぜひ動画の窓口をご利用ください。
動画制作の相談から、制作後の運用サポートまで幅広く対応しています。外注時の不安点を解消し、企業の目的を叶える動画制作のサポートを手助けいたしますのでお気軽にご相談ください。