近年さまざまなイベントで必ずと言っていいほど動画が使われるようになりました。
しかし、イベントで動画を使う場合は成功例・失敗例のどちらもあります。
この記事では動画を使ったイベントでの失敗例をご紹介し、そこから失敗しないためのポイントをご紹介します。
動画を使ったイベント当日に失敗をしないための方法を探している方は必見です。
この記事の監修者
「動画の窓口®️」動画コンシェルジュ
池上 和
不動産営業マンから動画クリエイターに転身。現在は動画コンシェルジュ。 『動画の窓口®︎』プロデューサー。企業動画を年間約1,000本プロデュース&制作している。動画の窓口株式会社社長。合同会社イエロー代表。動画フリーランスコミュニティ「若羽-wakabane-」創業者。
目次
イベントで流す動画の失敗例6選
まずは具体的な失敗例をご紹介します。
今回はさまざまな失敗の中からやってしまいがちなものを6つ厳選しました。
これからイベント動画を制作するのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
音量の問題
多くの場合、動画の編集はパソコンで行います。そして動画編集の作業は静かな場所で行われることが多いです。そのため、編集時と実際の放映環境では再生される音量にズレが生じます。
動画を編集している段階では「ちょうど良い」と感じた音量も、実際にイベント会場で放映してみると小さすぎたり、大きすぎたりすることがあるのです。また、ナレーションとBGMのバランスが実際の放映環境になると異なることもあります。
「音が小さすぎて迫力がない」「音がうるさすぎる」そんな状況を避けるため、音量の調節はシビアに行う必要があります。
会場の視聴環境の問題
実際に動画を再生する環境を想定しないまま動画を作ってしまうと、当日思わぬギャップが生じてしまう可能性があります。想定できるトラブルは、以下の4つです。
- 映像が思った以上に暗い、または明るくて見づらい
- 実際の画面で見た際、文字や情報が大きすぎて(または小さすぎて)見づらい
- 再生ボタンを押してすぐに開始されてしまい、冒頭がしっかり伝えられない
- 会場が明るくて臨場感がなく、映像に集中できない
3つめの「動画の開始」については制作時にあまり考慮されませんが、非常に大事なポイントになります。いきなり動画が始まってしまうために、何度も映像を巻き戻すような場面に居合わせたことがある方も多いのではないでしょうか。本編映像が開始するまでに3〜5秒間の黒い画面を入れておくことで、このような問題は防ぐことができます。
また、事前に会場の大きさや設備などを確認し、可能であればリハーサルを行うとよいでしょう。リハーサルをすることで、4つめの「会場の明るさ」についても解決することができます。臨場感を最大限演出するためにも、最低限会場の環境は調整しておきましょう。
当日の段取りで視聴者をしらけさせてしまう
どんなに素晴らしい映像があり、放映環境が整っていたとしても、当日の段取りが悪ければすべてが台無しになってしまうこともあります。
特に動画放映前後の盛り上げは、動画の効果を最大化するのに必須だといえます。
動画放映前
動画視聴前に気をつけるべきことは、「これから動画を放映しますのでご覧ください」といったように動画が始まる前にアナウンスすることです。
事前のアナウンスなしにイベントをスタートさせてしまうと、視聴者にワクワク感を与えることができないまま動画に入ってしまい、盛り上がりきらないという可能性があります。
動画放映後
動画の視聴後に気をつけるべきことは、動画が終了した後に、その動画に関連した内容のプレゼンテーションをすることです。
動画に関連のないプレゼンテーションをすると、視聴者が混乱してしまいます。
動画放映前後の上手な段取りの例として、以下のAppleのイベント動画をご覧ください。放映前の声かけや、放映後のプレゼンテーションへの繋ぎなど参考になるところがあります。
目的設定の問題
目的設定を明確にしないと、なんとなく動画を放映しただけになってしまい、イベントの中で最も効果を発揮する動画の放映にならないことがあります。
イベント中に動画を流す理由は、会社のブランドイメージなどの言葉だけでは伝えづらい内容を伝えられることです。
以下は動画の窓口で作成したブランドイメージ動画になります。
また、採用説明会やプレス発表会のように、ブレの無い情報を決まった時間内でしっかり伝えたい場合にも動画は向いています。
動画でなくてもよかったとならないためにも、イベントで動画を放映する際は目的設定を明確にしましょう。
イベント動画で失敗しないために押さえておくべきポイント
結論から言うと、ここでご紹介する3つのポイントに共通するのは「事前の準備を徹底する」ということです。逆に言えば、事前準備を怠らなければ失敗する可能性は最小限にとどめられるということです。3つのポイントをすべて取り入れるつもりで読み進めてみてください。
当日の視聴環境やイベントの内容を把握しておく
まずは当日の視聴環境やイベント内容の入念な確認から始めましょう。時間が無い場合でも、極力事前の確認には時間を割くべきです。会場の規模やスクリーンのサイズ、音響設備の状況など、確認できる情報は極力集めておくと良いといえます。
試し放映を行う
動画が完成したら、実際の環境でリハーサルができればベストです。音量の大きさや字幕のフォントサイズなど、視聴者の視点に立って視聴してみましょう。リハーサル時に改善点が見えてくるはずですが、このとき大切なのは修正を行う時間を確保することです。再編集や書き出しの時間を考慮し、どのタイミングでリハーサルを行うか考える必要があります。
段取りについて打ち合わせしておく
動画を放映する前後の盛り上げ方について、事前に入念な打ち合わせをしておくことで、当日の段取りが悪くなってしまうことを防げます。特にたくさんの人が携わるイベントの場合、個々人で演出や進行についての認識が異なることも珍しくありません。可能であれば台本を作成し、万全な状態でイベント当日を迎えられるようにしましょう。
視聴者を楽しませるために綿密な準備を!
事前の会場準備や動画の制作、当日の段取りはすべて、視聴者により良い体験を与えるためのものです。せっかく動画を使ったイベントを開催するのであれば、事前に準備をして完全な状態で当日のイベント運営をできるようにしましょう!
「動画の窓口」では、動画に関するご相談をいつでも受け付けています。
ぜひお気軽にご相談ください!