商品やサービスのプロモーションを行う際には、どのような動画を作るのかも大切ですが、その動画をどのように見せるかも同じくらい大切です。
この記事では、動画をLP(ランディングページ)に設置した場合に得られるメリットや、期待できる効果についてご説明します。
動画をホームページに掲載すべきか迷っている方は必見です!
この記事の監修者
「動画の窓口®️」動画コンシェルジュ
池上 和
不動産営業マンから動画クリエイターに転身。現在は動画コンシェルジュ。 『動画の窓口®︎』プロデューサー。企業動画を年間約1,000本プロデュース&制作している。動画の窓口株式会社社長。合同会社イエロー代表。動画フリーランスコミュニティ「若羽-wakabane-」創業者。
LP(ランディングページ)とは?
まずはLPについて、特徴を交えてご説明します。
商品・サービスの紹介を1ページでまとめ、アクションを誘導するWebページ
LPはランディングページ(Landing Page)の略で、インターネットで検索をした人やバナー広告をクリックした人がたどり着く商品・サービスの紹介ページのことです。
商品やサービスに対して訪問者が知りたい情報が1ページに集約されていることが多いです。季節によって特集を組むなどユーザーに見せる情報を絞り、購買や登録につなげることを狙っています。
LPの特徴
LPの最大の特徴は、伝えたい内容を1ページのなかで完結することです。
ページ内で伝えたい情報を過不足なく扱わなければなりません。そのため他ページへのリンクは少なく、直接購買行動を促すような文言が並ぶことが多いです。
一度各社のLPを眺めてみると、LPに対する理解が深まるでしょう。
LP(ランディングページ)に動画を設置するメリット
ここから本題です。LPに動画を設置することで得られるメリットを、ここでは3つご紹介します。動画の設置先を考えている方は、覚えておきましょう。
ページ全体の滞在時間をのばし、より多くの情報を提供できる
これはLPに限らずですが、一般的にはウェブページの滞在時間を伸ばすことで、ページ閲覧者の購買行動につながりやすくなると言われています。
そのため滞在時間を伸ばす工夫が必須なのですが、文章やイラストだけではどうしても限界がくるでしょう。そこで動画の登場です。動画を使用することで伝えられる情報が増え、必然的に滞在時間はのびます。
動画を使用すると伝えられる情報量が増えるだけでなく、詳細まで伝えられるためページの質もあげることが可能です。
情報の質が上がる理由としては、文字・画像の視覚情報だけでなく、動画の音やナレーションなどの聴覚情報が加わり、テーマに関する理解がより進むからです。
文章でしか伝えられない情報もあれば、動画でしか伝えられない情報もあります。それぞれの特性を活かすために、LP上に動画を設置することは非常に有用です。
スマートフォンから、いつでもどこでも簡単に商品を購入できる現代では”パルス型消費行動”と呼ばれる現象が広まっています。これは、消費者が一時的な興奮や感情の動きにより、予測できないタイミングや頻度で購入や申し込みを行う行動パターンを指します。
パルス型消費行動では行動を開始する時点では具体的な商品について調べていません。消費者が興味のある事柄を検索している中で得た情報により、突発的に購買意欲が刺激され、刺激が一定の水準を超えると、その場で購入に踏み切るケースが増えていることが考えられます。
動画を使用することで十分な情報を効率よく提供し、購買意欲をより強く刺激できます。
LPに使用した動画の例として「動画の窓口 Express」のページをご覧ください。
購入や申し込みに誘導しやすい
現代では多くの物品がインターネットで購入可能となりました。そのなかでも「健康」「進路」「生活」「仕事」「置き場所」などに関わるアイテムは、十分に情報を得てから購入や申し込みに至る傾向があります。
この比較検討の際に、大きな効果を発揮するのが動画です。動画は消費者の納得した上で次のステップに進みたいという心理の後押しをしてくれます。
購入や申し込みを促すためには「流れ」が重要です。
マーケティング業界では、この流れをカスタマージャーニーと呼びます。動画を使用すれば「商品の情報を詳しく伝えて安心感を与えること」や「迷っている消費者の背中を押すこと」「使い方や動作といった視覚的な情報を伝えること」が可能となります。
また、消費者の声を反映できることも、購入行動の大きな後押しとなるでしょう。
LPにおける動画はマーケティングファネルにおいての「比較・検討」情報で強力な効果を発揮すると言えます。
マーケティングファネルの図
LP(ランディングページ)への動画設置をおすすめする理由3選
LPに動画を設置することで期待できる効果には、どのようなものがあるでしょうか。
ここでは具体的に3つの効果をご紹介します。どの効果も、商品を販売したりサービスを売り込んだりする際、非常に有効です。
これらの効果を最大限発揮できるような動画の設置を心がけましょう。
動画単体がより視聴してもらいやすくなる
たとえばYouTubeなどの動画投稿サイトに商品紹介の動画を投稿した場合、視聴者がその動画にたどり着かなければ、商品の内容を伝えることはできません。
LPに設置することで、商品に興味を持った消費者に動画を視聴する機会を作りだすことが可能です。適切なタイミングで動画を見せることで、購入の後押しに大きな効果を発揮します。
また、動画の内容とLPの内容を互いに補わせることができるので、情報を過不足なく伝えることに役立ちます。
LPに動画を配置する際には、YouTubeのリンクを使う方法があります。YouTubeを利用するメリットとしては、自社のサービスや商品を理解してもらえる点が挙げられます。しかし、ページの表示がYouTubeに変わるため、そのままLPから離脱される可能性もあります。
さらに、YouTubeに遷移した先でおすすめ機能により、他社の商品情に触れさせてしまう可能性もありえます。離脱を防ぐための一つの手段として、YouTubeの動画を埋め込むこともできますが、Vimeoの利用がおすすめです。
VimeoはLP内のリンクを使用したときのみ動画が再生される設定が可能です。またYouTubeの動画を埋め込むよりも、Vimeoを使用したほうが、サーバーの負担が軽減でき、スムーズな視聴を助けることにも繋がります。
Tips:お客様に安心感を与えるためにも高品質で情報網羅的な動画を作成しましょう
現代は何かを買う際にLPだけでいきなり購入することは少なくなっており、カスタマージャーニーの中でも比較検討が発生しやすいです。そのため、しっかりと自社製品の独自性や他者との差別要素を打ち出すことが重要といえます。
競合商品と悩んでいる時に、詳細を細かく伝えてくれる動画がある企業とない企業だと、あなたはどちらのほうが「商品に力を入れている」と判断し、安心感を覚えますか?
カスタマージャーニーの中で、他社に負けないブランドイメージを高めるための一手として高品質で情報網羅的な動画を用意しておく必要性は高いといえるでしょう。
モバイル端末との相性の良さ
多くのページでは、パソコン用のページとは別にスマートフォンなどのモバイル端末での閲覧を前提としたページが作られます。
パソコンよりもモバイル端末のほうが画面の多くを占めるため、商品の紹介に集中してもらいやすいです。
長く横長の動画が主流でしたが、現代のモバイル端末の利用では縦型動画が好まれています。縦型動画を用意して掲載することは、視聴者に「ユーザーライクで工夫している」と企業への信頼感を持ってもらうポイントのひとつです。
コンバージョン率の向上が期待できる
コンバージョンとは、サイトが設定した目的や目標を達成することを指します。
例えば、LPからの商品購入やサービスに関するお問い合わせにつながるのもひとつのコンバージョンです。
予め設定した目的を達成させるためには、サイトの訪問者に対して「今申し込まねば」と思わせることが必要です。
動画を使うことで、限られたLP内でも「情報が少なくて不安」という状況を解消できますし、調べた時間を取り返したいという心理が働く「サンクコスト効果」も期待できます。このような効果は、情報量が多く、目を釘付けにする動画のほうが高いといえます。
LPに記載するのに効果的な動画
LPへ訪れた消費者はすでに商品やサービスへの興味が高まっていると考えられるため、30秒などの短い広告の動画はあまり効果を発揮しません。
効果的な動画を3つの視点からいくつかご紹介します。
1.ブランドイメージや企業イメージを伝えるインパクトのある動画
2.内容を深く・細かく伝える動画
3.インタビューで利用者の生の声を伝える動画
LPに動画を設置して効果的なPRを
LPを制作し最適な動画を設置することで、サービスや情報をより多く、立体的に見せることが可能です。
高いプロモーション効果が発揮できるように動画の設置を検討してみてくださいね。
LPに設置する質の高い動画の制作やモバイル端末用の縦型動画の制作など、動画に関するお困りごとは、ぜひ動画の窓口へご相談ください。