近年、デジタルサイネージの活用が急速に進んでいます。
なんとなく「広告媒体として使うもの」だという認識の方も多いのかもしれませんが、デジタルサイネージの活用法はアイデア次第で無限大に広がります。
この記事では、まずデジタルサイネージとはどのようなものなのかをご説明し、具体的な活用事例を紹介していきます。
目次
デジタルサイネージとは?
話題性があるデジタルサイネージですが、どんなものか説明するとなると困ってしまうのではないでしょうか?
日々進歩を続け、活用の幅も広がるデジタルサイネージについてぜひこの機会に理解を深めてください!
広くは映像をつかった看板のこと
デジタルサイネージという言葉はよく「電子看板」「デジタル看板」と訳されます。
その訳通り、ディスプレイに映像を映すことで何かを伝えたり、演出したりするものです。
ただ、この言葉はかなり広い範囲の媒体を指すため、ディスプレイの大きさや活用法、コンテンツの内容に関わらずデジタルサイネージと呼びます。
活用法は広告にとどまらない
そんなデジタルサイネージですが、広告用途に使われることがほとんどかと思ってしまいがちです。
しかし、実はそんなことはありません。
もちろん製品やサービスの魅力を広く伝えるのにはもってこいですが、その認識性の高さから案内表示やエンターテイメント目的での活用も積極的に進んでいます。
デジタルサイネージの技術進歩がめざましい
デジタルサイネージの歴史は意外に長く、1980年に完成した新宿アルタの大型ビジョンもその一つです。
このように街頭にディスプレイを設置し、何らかの情報伝達を行うこと自体はデジタルサイネージという単語が一般的になる前から行われてきました。
それだけの歴史をもつデジタルサイネージですが、技術の進歩に比例してその性能や自由度がどんどん向上しています。
近年では平面のディスプレイを使って映像を立体的に見せる技術が私達の目にも触れるようになってきました。
次の章でより詳しく、デジタルサイネージの種類について解説します。
最新のデジタルサイネージにはこんな種類がある!
デジタルサイネージの種類は無数にあります。
ここでは最新のデジタルサイネージから、特徴的なものをいくつかご紹介します。
導入のハードルもかなり下がってきているので、ぜひ活用を検討してみてください。
ミラー×デジタルサイネージ
こちらは「ミラーサイネージ」とも「ミラーディスプレイ」とも呼ばれます。
美容室やトイレなどには、ほとんどの場合大きな鏡が設置されていますが、そこに映像を映すことができるものです。
もちろん表示のオンオフは自在なので、普段は通常の鏡として使い、必要な時にだけディスプレイとして活用するという使い方ができます。
人間感知広告配信システム×デジタルサイネージ
広告を配信する際に大切なのは、ターゲットとしている人たちに最適な情報を届けることです。
どんなに素晴らしい広告でも、見る側に全く需要がなければ広告としての価値は生み出しません。
しかし、適切な層に広告を配信するのはとても難しいことです。
そこで活用されるのが人間感知広告配信システム。
AIカメラで来店者や通行人をとらえ、瞬時に性別や年齢層を判断します。
そしてその層に最も刺さるであろう広告を配信することが可能です。
3Dディスプレイ×デジタルサイネージ
3Dディスプレイとは、3Dメガネやゴーグルを着用しなくても立体的に見えるディスプレイのことで、日本ではソニーが積極的な開発を行ってきました。
右目と左目、それぞれに別の映像を投影することで映像を立体的にする技術は、今後エンターテイメント業界をはじめ多方面での活用が期待されています。
特に「ホログラム」という技術を使えば違和感なく立体的な映像演出が可能なため、見た人にまるで近未来の技術のような印象を与えることができます。
コネクテッドシェルフ
コネクテッドシェルフは技術の名前ではなく製品名なのですが、今後活用が進むと考えられるので紹介します。
その名の通りベースはシェルフ(棚)で、各段には通常の棚と同様に商品を並べることが可能です。。
そして、棚の上部には大型のディスプレイ、各段にも小さなディスプレイが設置されておりアピールしたい商品の情報を複数のディスプレイを連動させて表示することができます。
これこそが「コネクテッド(つながっている)」の所以で、これまでの棚との最も大きな違いです。
従来はポップで販促をすることが多かったのですが、動きをつけられるので顧客に対するアピールの幅はより広くなりました。
街中での3D×デジタルサイネージも話題になっている
デジタルサイネージは、街頭に設置されるような巨大なものも指します。
近年、続々と世界各地で3Dデジタルサイネージが設置され、話題になっています。]
圧倒的な没入感で見た人を魅了
まずご紹介するのは韓国の事例。
ビルの2階部分に設置されたデジタルサイネージは見るものを圧倒するような大迫力の映像を流すことができます。
ビルの2つの面を使って映像の投影が可能なので、平面のディスプレイよりもさらに立体感を演出することが可能です。
同様の技術は中国でも話題に!
同様の技術は中国でも実用化されています。
韓国のデジタルサイネージ同様ビルの2面を使ったモニターから流れる映像は立体的かつ美しく、ついつい見とれてしまうでしょう。
交通量の多い街頭に設置されているのですが、通行人の目を引きつける効果は絶大だといえます。
日本でも「3D猫」で大注目
実は日本にもこうした街中のデジタルサイネージがあるんです。
それが「クロス新宿ビジョン」。
新宿東口と好立地にあるだけで広告効果はありそうですが、驚くべきは映像の美しさと没入感です。
先日このサイネージで配信された「3D猫」が話題になりました。
新宿の街を見下ろすような巨大な猫は見た人の心をがっちりとつかんだことでしょう。
大きな猫が本当にビルの上にいるかのような臨場感です。
企業でも最新のデジタルサイネージを導入するところが増えている
デジタルサイネージはもはや限られた人たちが生み出す未来の技術ではありません。
一般企業でも積極的に運用されているんです。
気づいていないうちにたくさんのデジタルサイネージを目にしているのかもしれませんよ。
デジタルサイネージが積極的に採用されている業種
たとえば、アパレル業界やコスメ関連の企業では、今回ご紹介したミラーディスプレイの活用が進んでいます。
自分に合う服や化粧品を探す際、自分の姿を鏡に写しながら必要な情報を見ることができるので、買い物をする際には非常に便利です。
また大きな柱の部分を有効活用するため、デジタルサイネージを設置して広告を流している駅や商業施設もあります。
フォーラムや施設内の案内にも活用できるので、もはやデジタルサイネージを活用できない業界はないと言っても過言ではないでしょう。
大迫力のデジタルサイネージで観客をも巻き込む映像表現を!
アイデア次第で活用の幅が広がるデジタルサイネージ。
この先も技術の進歩に伴って利用が進んでいくとみられます。
いつしか私達の生活の大部分に浸透することになるかもしれません。
そんなデジタルサイネージとあなたのアイデアを組み合わせ、効果的な使い方を見つけてみてください!
未来はもうすぐそこまできています。