イベント告知動画とは「特定のイベントを知らせるために制作するCM動画」のことを指します。
イベント告知には動画が非常に効果的であり、いかにこの動画でアピールできるかどうかでイベント集客の成功率が変わってくるでしょう。
本記事ではイベント告知動画の利便性や活用のポイントについて解説をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の監修者
「動画の窓口®️」動画コンシェルジュ
池上 和
不動産営業マンから動画クリエイターに転身。現在は動画コンシェルジュ。 『動画の窓口®︎』プロデューサー。企業動画を年間約1,000本プロデュース&制作している。動画の窓口株式会社社長。合同会社イエロー代表。動画フリーランスコミュニティ「若羽-wakabane-」創業者。
目次
イベント告知に動画を使用する利便性
イベント告知に動画を使用した場合、静止画のバナーと比較して1.6倍~1.8倍程度インプレッションが高まる傾向にあります。そのため、集客を行うタイミングさえつかむことができれば、動画を使用したイベント告知は得策といえます。
また、イベントにはタイムスケジュールやゲストの登場があり、バナー1枚では適切なPRは難しいです。無理にバナーに入れようとすると情報がタイトになってしまいます。
重要ポイント
動画であれば、30秒あたり150文字の情報量を視聴者に伝達することができるため、イベント告知に動画を使用するのは相性がよいといえます。
イベント告知動画制作時のポイント
イベント告知動画は、基本的に「広告動画」の部類に入ります。そのため、長いものよりは短いものが得策と考えられるでしょう。
情報を網羅的に伝えたい場合には15秒~30秒以内に収めるのがおすすめ。それ以上長くなると視聴者の離脱が見られ、伝えたい情報が伝えられない可能性が出てきてしまいます。この点を意識して制作しましょう。
30秒を超えるイベント告知動画は効果あり?
弊社の事例では、30秒以上の動画に関しても5割以上の視聴継続率が平均して見られるため、積極的に1分を超える動画の投稿も行っています。とはいえ、内容がなく長いものは作らないようにしましょう。
過去の例を挙げますと、1分20秒ほどのイベント告知動画のインプレッションが平均視聴率で9割を記録したこともあります。
内容次第では高い効果を発揮しますので、場面に応じて使い分けるのがおすすめです。
イベント告知動画の視聴率を上げるコツ
視聴率の平均を上げるコツは大きく分けて3つです。
- 冒頭のコピーをわかりやすく興味深いものにする
- コンテンツ自体をユーザーの興味を引くものにする
- 「動画」であること
それぞれを詳しくみていきましょう。
冒頭に興味深くわかりやすいキャッチコピーをいれる
冒頭に「興味深くわかりやすいキャッチコピーを入れる」ことは非常に効果的です。例を挙げると、
- 「まだ◯◯できていないのですか?」
- YouTube Shortsを使って集客力を高めましょう
などといったイメージです。
これらは冒頭に入れることはもちろん、YouTubeの広告スキップ発生の5秒前に入れるといった仕掛けも得策になります。
この煽り文句によって冒頭の離脱率を大幅に回避できれば、30秒近くまでの視聴者維持率を30%〜40%までとどめておくことができるでしょう。
ただし、伝え方によっては「ユーザーに不快感を与える可能性」が多少なりともありますので、これから流れる動画広告自体が「有益である」と視聴者に感じてもらえるような内容にする必要があることを覚えておきましょう。
コンテンツ自体をユーザーの興味を引くものにする
あたりまえの話ですが、動画のコンテンツ自体がユーザーにとって興味深いものであれば視聴維持率は高まる傾向にあります。
例えばセミナー映像の集客に「過去のセミナーの様子をまとめたダイジェスト映像」を使用することで、具体的なセミナーの雰囲気や講師のトーク力が伝わります。
これらが伝わることで、視聴者の興味関心が伸びることも期待できるでしょう。
動画の窓口でも地域向けのソーシャルイベントを行った際に、過去のイベントの様子を動画にまとめて投稿することで、席数の半分近くの問い合わせを動画公開後2日程度で実現できました。
動画の冒頭で視聴者の興味を湧かせたあとは、イベントに参加することのメリットやイベント自体の魅力をしっかりと伝えていきましょう。
画面を止めないこと
イベント告知動画を制作する際には、画面が止まらないような編集を心がけましょう。イベント告知動画はあくまで広告動画なので、視聴者を常に引きつけておかねばなりません。そのためには映像が止まる瞬間をなくす必要があります。
具体的な内容としては、モーショングラフィックスを使って文字や映像に動きをつけることで、重要なポイントを視聴者に促すことができます。
動画内で静止画や文章を出したままにするのではなく、常に何かしらの動的なモーションを映像に加えることで、より高い視聴率が期待できるでしょう。
イベント告知動画の事例紹介
ここでは5つのイベント告知動画の事例をかんたんな解説とともにご紹介いたします。
1.オトメイトパーティ「2022」イベント告知CM
こちらの動画はキャッチコピーが最初にあり、その後開催情報が表示されるため情報が取り入れやすい構成となっています。また映像のクオリティが高く見ていて飽きないのもポイントです。
2.四日市競輪イベント告知CM
こちらの動画では冒頭がインフォメーションからはじまり、数秒で転調します。過去の映像も取り入れながら勢いのある作りになっているため飽きない構成の動画となっています。
3.my route富山オープニングイベント告知
こちらは15秒という広告枠の中に、コンセプト、イベント説明、などがコンパクトに入っており、すっきりと見やすい動画となっています。
4.エビフェス!2021告知動画
エビフェスの告知動画はCMだけではなく、コンテンツ自体が充実しているため、動画自体を楽しんでもらいながらイベントについて告知ができる内容となっています。
5.【劇団風の子】なみちゃんと子供達が新聞紙を使って劇遊び!
動画が長いため視聴維持率は低く出てしまいますが、平均視聴時間は1:36秒となっています。そのため、例えば作り込んだ1分の広告で平均視聴時間が30秒の場合と比べると、視聴者は長くイベント情報やコンテンツに接触してくれていることになるため、イベントに興味を持ってもらいやすいです。
最後に番外編として、フォロワー数1,000人強で広告費用はかけずにFaceBookでイベント告知動画を出した際のアナリティクスをご紹介します!
数日間にわたって行われるイベントの1日目の様子をすぐに投稿することで、2日目以降の集客のフックにしました。
投稿ではシェア拡散希望と入れることで、応援するフォロワーが積極的にシェアしやすくしました。
イベント告知動画で注意すべき点
イベント告知動画で注意すべき点は以下の3つです。
- 優先的な情報をまとめる
- 申し込みページの導線を徹底する
- サムネイルには情報入れすぎない
注意点についても、しっかりと確認をしていきましょう。
優先的な情報をまとめる
イベント告知動画は広告の部類に入りますので、情報が多すぎるのはよくありません。ユーザーが困惑してしまいますので、制作時には最もトピックス性の高い情報から動画に投入していきましょう。
ユーザーは興味さえ持てば、最後まで動画を視聴してくれます。
申し込みページへの導線を徹底する
動画の視聴時間が延びるにつれて情報との接触時間も伸びるため、それに伴って申し込みページへの興味が高まっていきます。
イベント告知動画制作時には、しっかりとLPや申込フォーム、質問フォームを事前に充実させたうえで最後の仕掛けとして、動画をフックにしましょう。せっかく動画から申込ページに飛んだとしても、申し込みページがしっかりしていないとユーザーは離脱してしまうかもしれません。
また、SNSやYouTubeなどを文章とセットで動画配信する場合には、出来る限り文章の冒頭付近にイベントページの URLを記載するのが得策です。
サムネイルには情報を入れすぎない
FacebookやTwitterに投稿する際には、YouTubeのリンクを貼ることも多いと思います。
サムネイルに関しては、通常の動画のように興味を引くサムネイルを作成すれば問題ありません。情報を入れすぎてしまうと、逆にユーザーのクリック率が下がってしまう可能性がありますので注意しましょう。
まとめ:イベント告知動画でその先の効果を見据えよう
今回はイベント告知動画の制作について解説をしてきました。
イベントはフォロワーやユーザーと直接接点を持てる重要な機会ですから、そのための告知に動画を使用するのは非常におすすめです。参加したいと思えるようなしっかりとした動画を作りましょう。
動画の窓口でもイベント告知動画を制作しています。イベント告知動画を制作したい場合にはぜひ動画の窓口にお問合せください。
監修:[動画の窓口 動画コンシェルジュ 池上和]