動画はYouTubeやTikTokなどが流行している現代において、企業やサービスをPRする際に大きな効果を発揮します。
その動画を制作する際に社内でアジェンダとして上がってくるのが、動画を外注すべきなのか、それとも内製すべきなのかというテーマです。
動画制作を外注するメリット・デメリットについて理解がないと、費用対効果に見合わない結果になりかねません。
今回は、この記事を見ている企業担当者の方が動画制作を外注すべきかどうかの判断基準となるようなメリット・デメリットについて解説します。
この記事の監修者
「動画の窓口®️」動画コンシェルジュ
池上 和
不動産営業マンから動画クリエイターに転身。現在は動画コンシェルジュ。 『動画の窓口®︎』プロデューサー。企業動画を年間約1,000本プロデュース&制作している。動画の窓口株式会社社長。合同会社イエロー代表。動画フリーランスコミュニティ「若羽-wakabane-」創業者。
目次
動画制作を外注する前の事前準備
動画制作を外注するメリットとデメリットをみていく前に、実際に外注する際に必要な準備事項を確認しましょう。
外注前の準備事項を確認しておくことで、動画制作を外注する際のメリット・デメリットがより理解しやすくなります。
動画制作をする目的
まずは最も重要な動画制作を行う目的をしっかりと準備しておきましょう。
例えば、商品のプロモーション動画を通してどのぐらいの売上を達成したいのか、自社のブランディング動画を作ってどういう効果が得たいのか、などです。
動画制作を外注するということは、少なからず費用が発生します。
動画制作の目的意識が曖昧なまま外注すると、費用をかけたにも関わらず、思った以上の効果が得られないということになりかねません。
明確な目的意識と可能であれば視聴したことによる効果計測が行える方法を用いて、動画制作をしていきましょう。
動画制作にかける予算
動画制作にかける予算も事前に決めておくことで、スムーズな外注依頼が可能です。
ホームページ制作やシステム外注と違って、予算感がまだまだ浸透していない動画制作ではありますが、下記の記事を読むことで、おおよその相場を把握してください。
なお、作成したい動画のジャンルによって、相場が異なってくるので、注意が必要です。
動画を納品してもらいたい納期
いつまでに動画の完成形が欲しいという納期も決めておきましょう。
基本的に動画制作は2ヵ月程度かかると言われています。その期間以下の期日で納品してもらいたい場合は、短納期での納品となり、クオリティにやや不安が残ります。
しかし、今日では動画制作を最短工数で行い、短納期で動画を提供するサービスも多くなってきています。詳しくは下記記事をご参照ください。
動画制作を外注するメリット
まずは、自社で動画を作らずフリーランスや制作会社などに外注した際のメリットをご紹介します。
特に日常的に業務量が多かったり、ノウハウがまったくなかったりする場合には、外注は非常に有用となります。
制作工程をすべて手放しで依頼できる
動画を外注する場合、動画のコンセプトやテイストなどの必要な情報を伝えれば、後の制作段階は制作会社が行ってくれます。
そのため、特に自社内で動画を作る人的リソースが不足している場合には、外注したほうが良いといえるでしょう。
制作会社は機材やノウハウが豊富
当然のことではありますが、制作会社は動画の制作をメインの業務としています。
そのため、撮影や編集の機材が一通りそろっています。また、それらを扱うのも制作会社のプロたちです。
ロケ地やキャストを探すネットワークを持っているため、ロケが必要な動画を作る際にはより良い場所やキャストを手配して撮影ができます。
必要なときに必要な業務だけ依頼ができる
動画制作を外注する場合は必要なときだけ依頼ができます。また「撮影のみ」や「編集のみ」など、特定の業務だけを依頼することも可能です。自社で溜まっている写真を使って編集を依頼するなど、内製と外注をハイブリットで行うこともできます。
動画制作を外注することでデメリットは発生する?
動画を外注する場合に考えられるデメリットをご紹介します。
作りたい動画の内容や会社を取り巻く状況によっては、社内で動画を制作した方が良い場合もあります。
状況をしっかりと見極め慎重に検討した上で、外注もしくは内製するようにしましょう。
制作予算の問題
動画制作を完全に内製化した場合と外注をした場合では、当然内製化した場合のほうが予算が抑えられる傾向があります。ただし、その場合は動画制作に精通したプロフェッショナルを採用したほうが良いでしょう。
なぜなら予想以上に時間がかかる場合があるからです。例えば、制作会社に依頼をしたら1日で編集が終わる内容のものが、1週間程度かかるといったことも十分に考えられます。
そのあたりを踏まえて、製作費が高いのか安いのかの判断をする必要があります。
作りたい内容がうまく伝わらない懸念がある
外注する制作会社のプロデューサーやディレクターのヒヤリング力により、伝えたい内容に誤差が生じる場合があります。
特に重要なのは、外注先の担当者がビジネスに精通している方かどうかを確認することです。
テレビ局系列の関係会社の場合、制作能力は高くてもビジネス理解の乏しい担当者が非常に多いため、商品の魅力以上に映像の演出などに過度に力を入れてしまう傾向にあり、本当に伝えたいことが伝わらないことがあります。
動画制作の外注方法には大きく分けて2種類ある
動画の制作を外注するとなると、方法は大きく分けて2通りあります。
それが「制作会社」「業務委託」の2パターンなのですが、それぞれ異なる特徴があります。
費用感を含め、それぞれの特徴をご紹介します。
動画制作会社に外注依頼する場合
動画制作を外注するとなるとまず思いつくのが、動画制作会社への依頼かもしれません。
豊富な専門機材と確かな腕で、高いクオリティの動画の完成が期待できます。さらに、動画制作会社はチームで動いているため、納期が遅れるなどの懸念が小さいです。
ただ、これからご紹介する業務委託の場合よりも費用が高くなってしまう傾向があります。
業務委託で依頼する場合
業務委託で動画の制作依頼をすると、多くの場合はフリーランスに頼むことになるでしょう。クラウドソーシングやマッチングサイト経由で、外注先を選択することがほとんどです。
この場合、制作会社への依頼と比較するとコストは抑えられる傾向があります。
しかし、以下のようなデメリットには気を配る必要があります。
・クオリティにバラつきがある
・円滑に連絡が取れない人も多い
・突然連絡が途切れる
・依頼した方が別案件を抱えていた場合、納期が遅れる懸念がある
価格だけでなく明確な選択基準を持って依頼先を選んだほうが無難です。
こんな時は動画制作を外注するのがおすすめ!
動画制作を外注した方が良いといえるのは、下記のような場合です。
もし動画制作を考えている場合には、これらのパターンに近しい部分がないかぜひチェックしてみてください。
自社で手が回らないとき
動画制作を内製化している場合でも、担当者が通常業務に追われて動画制作の進みが遅くなっていくというのは非常によくある話です。その場合は早めに外注先を探すことをオススメします。
そのような状況下で無理に動画を内製しようとすると、動画のクオリティの低下を招いたり、スケジュールが大幅に遅延したりしてしまう可能性があります。
動画の制作はプロに任せて各々の業務に専念したほうが、結果的に効率が良いかもしれません。
プロにしか作れないような映像を作りたいとき
高度なアニメーションを使った動画や特殊な撮影方法を行う動画は、制作難易度が非常に高いといえます。
高クオリティな動画を作りたいと思ったときには、類似の動画の制作実績が多数ある制作会社を選ぶとよいでしょう。
例えばこのように、撮影や編集に凝った映像は自社で制作をするのは難易度が高いため、企画から制作会社に依頼をすることがおすすめです。
外注したほうが費用を抑えられる場合
外注費用と制作頻度を天秤にかけ、その都度外注したほうがコストがかからないと判断した場合には、外注したほうが良いといえます。
特に動画の内容や交渉の仕方によっては、非常に低単価で依頼ができる可能性もあります。
見積り結果と社内コストを比較してみましょう。
動画の外注をうまく活用してより良い動画作りを
業種や規模を問わず、数多くの企業で動画が活用されています。
だからこそ、動画の内容やクオリティでの差別化が必要になります。
時にはプロの手を借りて、高品質な動画を作るのも有効だといえるでしょう。
「動画の窓口」では、動画に関するこのようなご相談をいつでも受け付けています。
ぜひお気軽にご相談ください!