イベントにおいて、動画はさまざまな役割を持ちます。
場面に応じた動画の使い分けができれば、イベントはさらなる盛り上がりを見せるでしょう。
イベントで動画を活用するには、どのような動画の種類があり、どのような場面で活用すべきかを知ることが必要です。
この記事ではイベントでの動画活用方法を10選紹介していきます。動画制作のポイントについても解説をしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、おすすめのイベント動画10選を別記事でも紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。
この記事の監修者
「動画の窓口®️」動画コンシェルジュ
池上 和
不動産営業マンから動画クリエイターに転身。現在は動画コンシェルジュ。 『動画の窓口®︎』プロデューサー。企業動画を年間約1,000本プロデュース&制作している。動画の窓口株式会社社長。合同会社イエロー代表。動画フリーランスコミュニティ「若羽-wakabane-」創業者。
イベントを盛り上げるのに動画は有効?
動画を活用することで、イベントは盛り上げられるのでしょうか。
答えは「YES」。動画を使えば、イベントを十分に盛り上げることが可能です。ただし、むやみに動画を使用すればいいというわけではもちろんありません。
適切な場面で適切な内容の動画を流すことで、イベントの盛り上がりに一躍買うツールであることを理解しておきましょう。
イベント前・イベント中・イベント後でそれぞれ適切な動画活用方法が変わってきます。それぞれの場面ごとに適切な動画の活用方法を紹介していきますので、参考にしてください。
イベント前の動画活用方法
イベント前の動画活用方法は「ティザー動画」と「主催者メッセージ」の2つが挙げられます。
ティザー動画
ティザー動画は情報の一部のみを公開し、イベント本番までにユーザーの興味を引くために制作されます。
商品を伏せたまま発表することも珍しくなく、いかに興味を引けるかどうかが重要視されるものであることを理解しておきましょう。
いかに多くのユーザーをイベントに誘導できるかは、ティザー動画にかかっているといっても過言ではありません。
集客率を高めるためにも、より興味を引く内容を動画に入れ込みましょう。
主催者からのメッセージ動画
イベント主催者からのメッセージ動画を用意しておけば、イベントの目的を参加者に伝えることができます。
「何を目的に開催しているのか」「このイベントの目玉は何なのか」「参加によるメリットはどのようなものがあるのか」を直接伝えることができ、主催者からのメッセージともなればその信頼度は格段に増します。
また会社の社長などイベントの当日に参加できない人がいる場合には、主催者メッセージはイベント中に放映するのも有効な手段といえます。
イベント中の動画活用方法
イベント中の動画活用方法としては「オープニングムービー」「イメージ動画」「商品やサービスの訴求動画」「エンディング動画」の4つが挙げられます。
アタックムービー(オープニングムービー)
アタックムービーはイベントの冒頭で放映する動画です。これから始まるイベントに対して参加者の興味・関心を引くため盛り上がるテイストの動画を制作されることがほとんどです。
関心を集めるために、最新のCG技術や演出に合ったBGMが採用されることが多く、華やかな印象の動画となる傾向があります。
だらだらと長い動画ではなく、30秒から1分前後の短めな動画にすることが制作のポイントです。
イメージ動画(ブランディング動画)
イメージ動画をイベント会場の入口やイベント直前のスクリーンモニターなどで放映しておくことで、イベントの内容だけでなく企業や団体自体のイメージ訴求やブランディングアップに繋げることができます。
企業の紹介動画はもちろん、サービスや商品のイメージ動画もブランディングには効果的です。
もし多くの企業が参加するイベントに自社が参加するのであれば、イメージ動画は必ず用意しておきましょう。
商品やサービスの訴求動画
商品やサービスの訴求動画をイベントで流しておくことで、自社の製品を参加者に知ってもらうことができます。
自社製品の紹介を目的としたブース出店や、プレスリリースのイベントなどでは、必ずサービス訴求動画を用意しましょう。短時間でコンパクトに自社製品の魅力を伝えられるのが動画の最大のメリットです。
またイベント終了後はYouTubeに公開することで広く多くのユーザーに情報を届けることができますので、動画を1つ作ることでさまざまな活用方法に発展することができます。
エンディング動画
イベントの締めくくりにはエンディング動画を流すこともひとつの手段といえます。特にファンが集うイベントや結婚式、社員や関係者を募った内向きのイベントではこのようなエンディング動画は有効に働きます。
「また次回もお会いしましょう」や「これからもがんばりましょう」など力強いメッセージをいれることで、その先の未来を参加者と一緒に共感できるのがエンディング動画の強みです。
イベント後の動画活用方法
イベント後の動画活用方法としては「イベントダイジェスト」「イベントDVDとBlueray 」「イベント全体の記録」の3つが挙げられます。
イベントのダイジェスト動画
イベントのダイジェスト動画は以下のような用途で利用されます。
・次回以降のイベントの集客力を高める
・プレスリリースとしてイベントの内容を広報する
制作のポイントとしては会場全体やメインイベントの映像、登壇者のハイライトとなる場面を10秒〜20秒にまとめることです。現場の臨場感をしっかり伝えられる映像を載せましょう。
また写真を用いることで十分にイベントの雰囲気が伝わりますので、記録が写真しか残っていない場合でも制作することをオススメします。
重要ポイント
イベントのダイジェスト動画には文章やナレーションをいれることで、ニューステイストな質の高い動画に仕上げることができる
イベントDVD・Blue-rayの制作
イベントの内容をDVDやBlu-rayにしておけば、その後の集客活動にも有効活用できます。
制作したDVDは次回イベントの告知に使用することができ、営業活動でも活躍するでしょう。
またDVDとしてだけではなくWEB上にも公開しておけば、より多くのユーザーの目に触れることが期待できます。最近では課金をすることでイベントの内容を見れるようにWEB上に動画をアップされているケースもあります。
イベント全体の記録(ライブ配信の収録など)
イベントをライブ配信として収録しておけば、当日イベントに参加できなかったユーザーにも商品やサービスの訴求が可能です。
ライブ配信を収録したものをそのまま利用するのも良いですが、あまりにも長時間の収録となる場合には不要な箇所をカットして簡略化するのもおすすめ。
録画したライブ配信は、当然その後のイベント告知や営業活動にも活用できます。
イベント動画制作のポイント
イベント動画を制作するには、いくつかのポイントを意識して制作するのがおすすめです。
ポイントをおさえているかどうかで、印象付けの効果は大きく変わります。しっかり確認していきましょう。
適切な演出を意識する
オープニングで盛り上げたいのか、情緒的なシーンで感動させたいのか、シークレット商品のローンチでわくわくさせたいのか、プレゼンテーションのはじまりに壇上に注目させたいのかなど、イベント全体の演出を踏まえた上で、どのような演出の動画にするのかをしっかりと判断しましょう。
重要ポイント
動画の演出を考える際に重要なのはBGMです。選曲は注意して行うことを心がけましょう!
適切な長さを意識する
オープニング動画ならば長く感じない程度の長さが重要です。休憩の合間に流す映像ならば、5分程度の映像をリピートするのもよいかもしれません。
こちらも上述のとおり、イベント全体を1つの演出と考えた上で動画を何分ほど放映するのかを必ずスケジュール表に組み込んでおくことをオススメします。
あくまで映像はおまけ!
オフラインイベントの場合、映像はあくまでおまけです。本当に注目させたい有名人のスピーチや製品紹介などを補助するのが動画の役割になりますので、映像を主体に考えるのではなく、イベント構成全体から映像がどのように機能するのかを十分に考えてみましょう。
場面に適したイベント動画を活用しよう
今回はイベント動画の活用例をイベント前・イベント中・イベント後に分けて説明しました。
イベント動画にはさまざまな種類があり、うまく活用することでイベントを盛り上げられます。
どのような場面でどのような動画を使用すべきか、開催するイベントにはどのような動画が必要なのかを見極めましょう。
動画の窓口では、イベント動画に関する相談も承っております。何かお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。